2025-01-20

PyCon JP Association 運営会議 #71を開催しました

鈴木たかのり@一般社団法人PyCon JP Association代表理事です。

PyCon JP Associationは2、3カ月に1回理事が集まって運営会議を行っています。
2025年1月16日(木)に開催した第71回運営会議について報告します。また次回の年1回の定期総会+運営会議についてもお知らせします。

第71回運営会議

運営会議に参加したみなさん
 

第71回の運営会議では、主に以下の議題について報告、議論しました。議事録は以下を参照してください。

  • PyCon JPイベント関連
    • PyCon JP 2024の残件
    • PyCon JP 2025の状況
    • PyCon JPの開催の最低要件について
  • 会計関連
    • 2025年予算
    • 2025年遠方支援にむけて
  • 各種事業
    • Python Boot Campの状況の共有
    • OSC等の出展の予定
    • PyLadies Caravanの今後の予定
    • PyCon JP TVの状況報告
  • コミュニティ支援
    • PyCon mini 東海の支援報告
    • PyCon mini Shizuokaの支援について
    • 地域コミュニティ支援でインベントキャンセル時の費用補填について予算
    • SciPyDataJapan2025 広報支援
  • 海外コミュニティ連携
    • APAC関連
    • PyCon APAC 2025参加について
  • その他
    • PyCon JP共有インフラについて
    • 法務担当的立場
    • 法人や理事がビジョンを持つか?
    • 情報セキュリティ指針や情報レベルの定義

今月の運営会議ではデータをどのように管理するか、セキュリティ系の話が出ていました。また、PyCon JP 2025の準備が徐々に始まりつつあるなと感じました。

次回は定期社員総会と第72回 運営会議

次回は2025年2月25日(火)に年に1回の定期社員総会と運営会議を開催します。一般社団法人PyCon JP Associationの社員が集まって実施する会議です。総会と運営会議に興味のある方は、以下のconnpassページから登録して、ぜひ気軽に参加してください。


2025-01-13

PyCon JP 2024 共同座長振り返り

吉田です。

本blogではPyCon JPでは初の試みであった、共同座長という仕組みを実施してみて、得られた知見について、振り返り共有します。

今後このような形で運営する方や大規模イベントの運営をする方に参考になればと思います。

共同座長にした背景

PyCon JP Associationは毎年開催される年次イベントとしてのPyCon JPについて、イベントを代表する座長を決定して、イベントの開催を任せています。

PyCon JPの座長とは何かの詳細については、2024年で書かれた以下の資料をご覧ください。

PyCon JPイベントの座長と当法人との関係

PyCon JP 2024は鈴木たかのりさんと私、吉田俊輔、寺田学さんの3名で共同座長(Co-Chair)として運営しました。

共同座長のたかのり、吉田、寺田

この3人はそれぞれ過去のPyCon JPでの座長の経験もあり、現在は一般社団法人PyCon JP Associationの理事でもあります。

一般社団法人PyCon JP Associationは、毎年開催されるPyCon JPのイベントを代表する 座長 を任命し、それによりPyCon JPを主催しています。

経緯としては、PyCon JP 2024については例年通り座長を公募しましたが、PyCon APAC 2023開催までに応募者がなく、どのように進めていくかということが一般社団法人PyCon JP Associationの会議などで検討されました。

理事の総意としてPyCon JP 2024については、開催は必ずしたいと考え、どのようにするのがいいかさまざまな観点から検討しました。

その中でPyCon JP 2024については共同座長という形で理事でもあるPyCon JPの座長経験者の3人による体制で実施することで同意し、形となりました。

今回の記事の目的

PyCon JPとして、共同座長での開催を行ったことは初めてで有り、振り返り結果を残しておくことは今後のPyCon JPおよび共同座長と類似した形態でカンファレンスを開催される方々への参考になると思います。そのため、PyCon JP 2024を準備開催する中で得た経験について、共同座長での振り返りを行いました。こちらについて、抜粋して本blogで共有します。

共同座長での開催の良い点、改善点、コスト、感想

良い点

    • 3人いて相互に相談、分担できるのはよかった
    • 忙しいときに役割分担も適宜できたのでよかった
    • 何かを決めるときの心理的な安心感があった
      • 一人での座長と違い、孤独感がなく安心してできた
    • 3人なので、ほかの2名の意見が参考になり、意外と対立しなかった
      • 3人いるから「他の2名が良いならOK」のようになる

    改善できそうな点

    • 共同座長の協議はリアルタイムに行っていたが、それが主催メンバーから見えず、意思決定が遅いと思われてしまうことがあった。
      • 共同座長の意見をタイムリーに主催メンバーに出していくのが難しかった

    共同座長で必要だったコスト
    • 共同座長での合意形成や意見交換し、民主的に決定するコストがそれなりに掛かった
    • slackでの随時のコミュニケーションに加えて、開催まで数ヶ月および開催後(の現在も)毎週決めた曜日にランチミーティングを共同座長3人で、定期的に実施した。お互いにスケジュールや食事、仕事への影響がそれなりにあったが、これは必要なコストだったと思う。

    今回のチーム体制と共同座長、全体的な体制とコミュニケーションについての振り返り

    今回PyCon JP 2024では主催メンバーを6チーム(参加者管理、会場、プログラム、広報、スポンサー、会計)で編成し、共同座長はそれぞれ2チームの担当を持つ形にしました。それについての振り返りです。

    チーム編成・チーム分け

    • (よかった)チームで運営できる体制、共同座長が担当を持つというのは良かったと思うし、当日にリーダ中心に動ける場面も多く良かった。6というチーム数はそれなりに良かったと思っている。
    • (改善できそう)チーム分けについては、もう少し考え直してもよいかと思う。
    • (どちらとも)チーム間の連携、線を引く難しさと、間の抜けをどうカバーするかは、改善の余地もあるが、チームを分けることの難しさでもある

    チーム作り、メンバー募集、オンボーディング

    • (よかった)コストはかかるが、全員とのオンボーディングをやったのは良かったと思っている
    • (改善できそう)オンボーディング後のチームでの受け入れ、特に非日本語話者へのケアや受け入れ前の説明などがあっても良かったかも
    • (どちらとも)主催メンバーという言葉は定着しきれなかったが、「スタッフ」よりは良いかなと思っている

    コミュニケーション

    • (よかった)Slack / Jiraのコミュケーションで時間を共有せずに進められることも多くなっていった。特にメール管理に初採用したJira Service Managementはとても良かった
    • (よかった)当日のレシーバーでの情報共有はよかった
    • (改善できそう)全体ミーティングは当初開催していなかったが、途中から月次で開始した。全体ミーティングはお互いのチームの状況を把握し、調整するために必要だった

    チームってどうだったのか?

    • (よかった)自走できるチームやチームリーダができ、チーム内で解決できる場面はよかった
    • (改善できそう)リーダーやサブリーダの役割が不明瞭で、連携方法やチーム間の壁があったとおもう
    • (どちらとも)リーダーやチームを共同座長や経験者が補助できる良い仕組みが作れないかな。

    以上振り返り内容の抜粋です。

    今後について

    共同座長含め、主催メンバーはPyCon JP 2024の開催後も残タスクについて、振り返り会や全体作業日を開催し、着実に実施してきました。

    まだ若干のタスクが残っていますが、着実にすすめて、PyCon JP 2024の全てのタスクをCloseして行きます。

    このblogが今後の大規模イベントの開催者の方への参考となれば幸いです。

    2025-01-02

    PyCon mini 東海 2024を開催しました!

    この記事の中の各種リンク

    皆様、あけましておめでとうございます。

     PyCon mini 東海 2024で座長を務めましたりょうです。

     

    「PyCon mini 東海 2024を開催しました!」というタイトルをつけましたが、開催から早1ヶ月半が経ってしまいました・・・。

     

    初めての開催で、スタートから右も左もわからず、事後処理まで想像もしていなかったたくさんのことがありました。 (結果、張り詰めていた緊張の糸が切れたせいか私が体調を崩して、ブログはこんなに遅くなってしまいました。何やらインフルエンザなども流行っているようですので、皆様もお気をつけて!)

     

    さて、言い訳はこのくらいにして、PyCon mini 東海 2024を振り返っていきたいと思います。 文が多いと疲れると思うので写真でサクサクいきます! まずはオープニングです!

    お次はキーノートスピーカーの小田切 篤 (@aodag)さん。ご自身のこれまでのPythonとの関わりについてお話ししてくださいました。

    ここからはスピーカー7名のみなさん(発表順)です。発表の概要や発表資料はPyCon mini 東海 2024のWebページに載っています。興味のある方はご覧ください。

     1人目は鈴木たかのりさん。
    2人目はKazuya Takei (attakei)さん。
    3人目は清水川 貴之さん。
    4人目はmisoji engineerさん。
    5人目は高橋 かずひとさん。
    6人目は筒井 隆次さん。
    7人目は川瀬 弘嗣さん。
    お次はハンズオンワークショップの講師の3名です。 

     1人目はちひろさん。
    2人目はnikkieさん。
    3人目は丹野 良介さん。
    皆さん、ご発表ありがとうございました!

    その他の会場内外の色々は以下でご紹介します!

    まずはなんと言ってもお弁当!美味しかったというお声をたくさんいただきました!!


    それから、Silver + Coffee スポンサーのワンダーソフト様が提供してくださったコーヒーでしょうか。こちらも美味しい、良かったとの声が聞かれました。



    さらに、Gold スポンサーである株式会社ビープラウド様、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会様、加えて鈴木たかのり様から景品をご提供いただきクロージングにて抽選会を行なうことができました。







    開催にあたっては、上記のスポンサー様はもちろん特別スポンサーの一般社団法人PyCon JP Association様、Python Software Foundation様、全てのスポンサー様から多大な助力をいただきました。改めて感謝申し上げます。

    また、クロージングでは8月に台風の影響で残念ながら中止になってしまったイベントPyCon mini Shizuoka 2024の振替イベントについても紹介されました。PyCon mini Shizuoka 2024 continueというイベントで2月8日に行われるそうです。





    さぁ、いよいよほとんど最後です。
    懇親会です!お店の借りたスペースが満員ギリギリになるまで人が入るほど多くの参加者の方に集まっていただきました。


    なんと、さらに急遽座長の思いつきで2次会を決めたのですが(みんなが楽しそうだったので)、まぁまぁの人数がついてきてくれて、完璧な店選択はできなかったのですが、私としましてはみんなまだ話したいと思える会だったのかなと勝手に嬉しく思いました。





    さて、いよいよ本当に締めくくりにしますが、PyCon mini 東海 2024をやると決めてから、準備は想定していた以上に長く大変な道のりでした。しかしながらスタッフのみんな、スポンサーの皆様、参加してくれた皆様、会場関係の皆様など色々な方の協力があって初めて成功したと言える会だったのではないかと思います。
    終わった後の感想として、大変だったを楽しかったが上書きするくらいにはやって良かったなぁと思っています。

    今回、その他多くのイベントが同日開催でホテル等取りにくいなどご不便をおかけした面もあるかと思いますが、
    ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。



    ※こちらに載せきれなかった写真はこちらで公開されています。素敵な写真がたくさんですので、ぜひご覧ください。