鈴木たかのり@PyCon JP 2026共同座長です。
ここでは、PyCon JP 2026のイベント中に行った企画「PyCon JP Quest」の紹介とその準備の裏側について紹介します。
PyCon JP Questとは
PyCon JP Questは、PyCon JP 2026の参加者がスポンサーブースを訪れたり、トークを聞いたり、SNS発信したり、といった活動にポイントを付けるアプリです。
そしてある一定の点数を超えるとクロージングでの抽選会に参加できるという企画です。
PyCon JP 2026の参加者のみなさんは、この企画を楽しんでもらえたでしょうか?
PyCon JP Questみんなやってくれーー(私が思いついて実装してもらった) https://t.co/5KsIay5H7p にアクセスしてログインしてね #pyconjp2026 pic.twitter.com/O8605mGUuQ
— Takanori Suzuki (@takanory) August 22, 2026
クロージングでの様子
クロージングではPyCon JP Questに参加した人数、中央値、ポイントの上位者などを発表し、その後抽選会を行いました(私は102ptで9位でした)。
抽選はポイント数がそのまま抽選の重みとなるため、ポイントが多い人ほど当選する確率が上がります(100点の人は50点の人より2倍確率が高い)。
PyCon JP Quest 6th!!#pyconjp2026 pic.twitter.com/p0FglCXEtO
— kAZUYA tAKEI (@attakei) August 22, 2026
企画の背景
そもそも最初はこのような企画は存在しませんでした。当初はスポンサーチームで「どうすれば参加者がスポンサーブースをうまく回ってもらえるか」ということを考えていました。その中で「単にスタンプラリーだとブースに立ち寄るだけで会話をほとんどしない場合がある、ある一定の条件を満たしたらチケットを渡すような仕組みはどうか?」という案が出ました。そして「チケットをN枚集めると抽選対象になる」というアイデアです。
その議論の中で、「今プログラムチームで参加者用のWebアプリを作っているが、そのアプリでポイントを付ける機能ができないか」「それが実現できるならスポンサーブースだけでなく、さまざまなPyCon JPに参加してタスクを実施することでポイントを取得することができるのではないか」というアイデアに発展しました。
プログラムチームでWebアプリを開発しているメンバーにSlackで相談してみたところ「できそう」とのコメントをもらいました。そこで、Google docsに仕様書をまとめてポイントを貯めるアプリの開発をお願いしました。
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| PyCon JP Questの仕様書 |
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| Slackでのやりとり |
Questのタスクまとめ
アプリの実装と並行して私はQuestの内容をまとめました。スポンサークエストはスポンサーの名前を並べればよいですが、一般クエストにどういう内容を入れたらいいかをスプレッドシートにまとめて主催メンバー全体にレビューを依頼しました。
PyCon JP 2026に普通に参加していれば最低点はクリアできるように、キーノート、トークを聞く、ランチを食べる、おやつを食べるといった内容も盛り込みました。
他にイベントの盛り上がりにつながるように、SNSでのシェアや初めての人と会話する、スピーカーと会話するといった内容を入れたのがポイントです。
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| クエスト一覧のスプレッドシート |
PyCon JP Quest開発
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| PyCon JP Questの画面一覧 |
プログラムチームのperukiです。今回は、PyCon JP Questの主要な機能の実装を担当しました。抽選システムを含め、大きな不具合なくイベントを終えられたことは良かったと考えています。
会場用Webアプリはいくつかコンセプトを設けて開発していましたが、その一つが、適切な演出に
よってユーザーの視線を誘導し自然に操作を促すことでした。PyCon JP Questについても、自己申告を基本とする仕組みである以上、単調な入力作業に感じさせないようにする工夫が必要と考えていました。そのため、簡潔なレイアウトを目指すだけでなく、「+」ボタンをクリックするとメーターが溜まり、紙吹雪が舞う、メーターが最大値に達するとシマー表現で光る、といった演出を取り入れています。触っていて楽しく、印象に残るUIになることを意識しました。
今回の成果物については、PyCon JP Questを含め、参加者の方々から体験全体の一貫性を評価いただいたことが印象に残っています。コンセプトを軸としてデザインの一貫性を確保しつつ、たかのりさんをはじめ周囲の方々から得た意見やレビューを受け入れながら、AIを活用してコードを継続的に追加・改善していく、という新しいアプリ開発の流れを実感できたと感じています。
終わりに
イベント開催まで一ヶ月を切っている段階で思いつきで動き出したPyCon JP Questですが、開発メンバーの優秀さに助けられて無事実施、抽選を行うことができました。本当に感謝です。
当初のスポンサーブースを回遊してコミュニケーションを取るだけでなく、クエストの内容自体がイベントのガイドとなる(◯◯をやっているんだー、と知るきっかけになる)という目的を満たせていたかなと思います。
また、PyCon JP 2026 in 広島で登壇しました | WATLAB import Python のブログでは以下の様に書いてあり、確かに会話のフックとして「Quest何点ですか?」と聞くのはありだなと思いました。そして「初めての人と会話する」というポイントもゲットできて一石二鳥!!
今回はPyCon JP QuestというWebアプリを使ったゲームが開催されていました。これはいろいろなアクションをするとポイントがたまるという内容で、企業ブースもクエスト用の催しに工夫がされていて終日楽しかったです。特にはじめての人とクエストの話題で会話ができるという「きっかけ作り」に貢献していたと思い、当日のパーティ会場におけるコミュニケーションが活発になっていたと思います(レギュラーイベントにしましょうよ)。
「PyCon JP Questのアイデアがよさそう」と思ったら、ぜひ他のイベントでも参考にしてもらえたらうれしいです。そのときには「PyCon JP 2026がオリジナルだよ」「takanoryのアイデアだよ」みたいに触れてくれると、主に私が喜びます。













