2026-10-14

PyCon JP 2026 公式サイトを「主催メンバーみんなで更新できる」サイトにした話

こんにちは。PyCon JP 2026 広報チームの Nakamura です。

PyCon JP 2026 の公式サイト(https://2026.pycon.jp)は、今年あらたに作り直しました。一番こだわったのは、デザインや最新の技術ではなく 「Web 担当以外の主催メンバーが、自分でサイトを更新できること」 です。

この記事では、そのために入れた工夫を 3 つ紹介します。

なぜそこにこだわったのか

カンファレンスのサイトは、開催が近づくにつれて更新が一気に増えます。託児やランチの案内、会場やアクセスの情報、関連イベント、当日の過ごし方……。文章を書くのは各チームなのに、サイトに載せる作業が Web 担当に集まると、そこで渋滞します。

2025 年のサイトでも、本文は Markdown で書けるようになっていました。ただし Markdown ファイルはソースコードと同じ場所(GitHub)に置かれていたので、更新するには Git の操作と変更依頼(プルリクエスト)が必要でした。主催メンバー全員が Git に慣れているわけではないので、結局は Web 担当が代行することになります。

「じゃあ WordPress のような既存の CMS を使えば?」という案も当然あり、ここは議論になりました。最終的に採用しなかった理由は 運用コスト です。カンファレンスの主催メンバーは全員が別に仕事を持っていて、サーバーやプラグインの更新をフルタイムで見張り続けることは現実的に難しい。できるだけ「動かし続けるための手間」が小さい構成にしたかったのです。

そこで、

  • 文章は Markdown で書く
  • ただし置き場所は GitHub ではなく Google ドライブ(主催メンバー全員が普段から使っている)
  • サイトは静的なファイルとして書き出して、Cloudflare Pages で公開する

という形にしました。公開しているのはただのファイルなので、アクセスが増えても重くなりませんし、プログラムやデータベースを常時動かすことに伴う手入れも要りません。

もちろん、これで安全が手に入るわけではありません。ソースコードを置いている GitHub や、本文を置いている Google ドライブ、各種サービスのアカウントが乗っ取られれば、そこからサイトを書き換えられます。守る対象が「常時動いているサーバー」から「主催メンバーが使っているアカウントと権限」に移るだけです。そのぶん、各サービスの権限設定や、サイト側から読み取る範囲の管理には気をつけました。

全体の流れはこうなっています。

スポンサーや主催メンバーの一覧は、各チームがもともと管理している Google スプレッドシートから取り込んでいます。ロゴや顔写真も Google ドライブです。シートには画像の ファイル名だけ 書いてもらい、同じ名前の画像をドライブに置けば表示される、という約束にしました。「どの画像がどの行に対応するか」の対応表を別に作らなくて済むようにするためです。

以下、工夫した 3 点を紹介します。


工夫 1: Markdown を置けばページができる

ドライブのフォルダに Markdown ファイルを置くと、それがそのままサイトのページになります。ページは 2 種類の作り方を用意しました。

よく使うのは、行動規範やアクセス案内のような「URL が決まっているページ」です。 開発側で「この URL はこのファイル名」という対応を 1 行だけ登録しておきます。あとは担当者がドライブに coc.ja.md と coc.en.md を置けば、日本語版と英語版のページができます。ページごとのプログラムは書きません。

もう一つは、お知らせ(ニュース)のように増えていくページです。 こちらはファイルを置くだけでページが増えます。ファイル名を 2026-04-12-launch.ja.md のようにすると、日付が公開日、残りの部分が URL になります。日付をファイル名に入れるルールにしたのは、ドライブでファイルを並べたときに日付順になり、書き忘れも起きないからです。

ページの見出しも、SNS でシェアされたときに出る説明文も、Markdown ファイルの先頭に書いた項目から作られます。つまり 担当者は文章を直すだけで、ページの見出しから SNS 用の説明文まで更新できます。

下書きはファイル名の先頭に draft. を付けるだけ

公開前に見た目を確認したいときは、ファイル名の先頭に draft. を付けます。

  • coc.ja.md … 本番
  • draft.coc.ja.md … 下書き

下書きは 検証環境にだけ表示され(「DRAFT」のバッジが付きます)、公式サイトには出ません。内容が固まったら、ドライブ上でファイル名から draft. を外すだけで公開 されます。

下書き用のフォルダを別に作る方法もありましたが、「移動し忘れる」「どっちが新しいのか分からなくなる」が起きやすいので、同じフォルダに並べて名前で区別する形にしました。

メニューは「文章があるページ」だけに出る

メニューには、まだ準備中のページも含めて最終形の項目を最初から全部登録してあります。ただし Markdown ファイルが用意されたページだけがメニューに出る 仕組みにしました。

おかげで、新しい案内ページを公開するときもメニューをいじる必要がありません。文章ができたら載る、できていなければ出ない。「リンクはあるのに中身が無い」も「ページはあるのにどこからも行けない」も起きません。

結果

案内ページの数を 2025 年と比べると、6 ページから 27 ページに増えました(スポンサーや主催メンバーの一覧など、スプレッドシートから作っているページは除いた数です)。お知らせも、今年から Markdown で書けるようになりました。

ページを増やすのに Web 担当の作業が必要なくなったぶん、各チームが書きたいことを書けるようになった結果だと思っています。


工夫 2: 表示イメージを確認できるエディタを自作した

Markdown をドライブに置く方式には、ひとつ弱点があります。Google ドライブだけでは、サイトに載ったときの見た目が分からない のです。Markdown は記号で書式を表す書き方なので、ドライブ上では「## という記号が付いた文章」に見えるだけで、見出しの大きさや表の体裁は想像するしかありません。

そこで、ドライブ上の Markdown をブラウザで直接編集できるエディタを自作しました。 画面は左に文章、右にプレビューが出ます。

このエディタの一番のポイントは、プレビューが公式サイトとまったく同じデザインで表示されること です。見出しの大きさ、文字の色、表の枠線まで公式サイトと同じ部品を使っているので、「保存したらこう見える」がその場で分かります。 本文に貼った画像も、ボタンを押すとドライブから読み込んでプレビューに表示されます。

作りとしては、このエディタもサーバーを持っていません。ブラウザから Google にログインして、ブラウザが直接ドライブを読み書きします。公式サイト側とエディタ側が共有しているのは 「ドライブ上のファイル名のルール」だけ です。エディタが動かなくなってもサイトは問題なく公開でき、その逆も同じ。運用の手間を増やさないという最初の方針どおりです。

ほかに、誰かが同じファイルを同時に編集していたら警告して勝手に上書きしない、といった配慮も入れています。

反省:編集方法は一本化してよかった

当初は「人によって使いたいツールは違うだろう」と考えて、好きな方法で Markdown を編集できること を優先していました。手元のエディタで書いてドライブにアップロードしてもいいし、他のツールを使ってもいい、という前提です。

ところが実際に運用してみると、ほとんどの人が自作エディタだけを使っていました。 手元の Google ドライブをパソコンにマウントして Emacs や vi で直接編集していた人もいましたが、少数でした。ならば最初から「編集はこのエディタで」と一本化し、その前提で作り込んだほうが、案内も説明も単純になったはずです。選択肢を残したことが、かえって説明を増やしてしまいました。

一方で、エディタ自体の評判は良く、「便利になった」というフィードバックをもらえました。見た目を確認しながら書けることが、やはり効いていたようです。


工夫 3: サイトへの反映は Slack から

このサイトは、あらかじめ HTML ファイルを書き出しておく方式です。そのため ドライブで文章を直しただけでは、まだサイトは変わりません。 「組み立て直す」操作が必要です。

ここを Web 担当への依頼にしてしまうと、結局また渋滞します。そこで Slack のスラッシュコマンドで、主催メンバーの誰でもサイトの組み立てを実行できるようにしました。 Slack に /deploy と打つだけです。

主催メンバーのやりとりはもともと Slack に集まっているので、「サイトを更新したい」と思った場所から離れずに実行できます。新しい管理画面にログインしてもらう必要もありません。

/deploy は引数で行き先を指定できるようにしていて、主催メンバーだけが見る検証環境へ反映するか、公式サイトへ反映するかを選べます。誰が実行したかと、成功したかどうかも Slack に通知されるので、作業が重なっても状況が見えます。

仕組み自体は単純で、Slack からのリクエストを受け取る小さなプログラム(Python です)を用意し、それがサイトの組み立てを開始させているだけです。Slack からのリクエストであることを確認してから実行するようにしています。

これで、文章を書いた人が検証環境での確認から公開まで自分で完結できるようになりました。


まとめ

PyCon JP 2026 のサイトでは、

  1. Markdown を Google ドライブに置けばページになる ようにして、更新に Git も CMS も不要にし、Web 担当以外の主催メンバーみんなが使えるようにした
  2. 公式サイトと同じ見た目でプレビューできるエディタを自作 して、「載ったときの姿」を確認しながら書けるようにした
  3. 公開は Slack のコマンドから にして、書いた人が公開まで自分で完結できるようにした

という形で、Web 担当以外のメンバーがサイトを更新できるようにしました。結果として案内ページは 6 ページから 27 ページに増え、「便利になった」という声ももらえました。

一方で、「好きなツールで編集できる」ようにした部分はほぼ使われず、最初からエディタに一本化しておけばよかったという反省も残りました。

こうして主催メンバーみんなで育ててきたサイトです。よかったら覗いてみてください。

PyCon JP 2026 公式サイト: https://2026.pycon.jp

来年以降のサイト作りの参考になればうれしいです。


2026-10-06

PyCon mini Tokyo with PythonAsia conference 日本語プログラムの作成規準について

 PyCon mini Tokyo with PythonAsia conference 日本語プログラム担当 安田です。

ここでは本イベントでのトークプログラムに関して紹介します。
トーク情報の更新やイベントチケットの詳細は connpass をご参照ください。

はじめに、本イベントは「初の PyCon mini Tokyo イベント ※」かつ「PyCon JP と Python Asia Organization が初めてコラボするイベント」で、 PyCon JP 2026 の Closing 時に開催が発表されました。
※ 2011 年に PyCon mini JP が品川で開催実績あり

様々な新しい取り組みが行われる中で、イベントの公開からイベント当日まで約 4 ヶ月という短い時間ですべての準備を完了させる必要があり、トークプログラムの決定も例外ではありませんでした。
さらに、プログラムの作成に関してはスピーカーの方々の準備期間を考慮するとより迅速に決定する必要があり、今回は主に以下の着眼点を基に招待講演の形でプログラムの作成を進めております。

  • セキュリティに関するトーク
    • 本イベントの Keynote Speaker である Seth Larson氏 及び Mike Fiedler氏 は共に Python エコシステムや PyPI のセキュリティに取り組まれています。
    • Keynote に関するセキュリティの内容を利用者目線からより具体的に掘り下げ、プログラミング言語を安全に利用するためのセキュリティ目線のトークを含めたいと思っております。
  • Python や関連機能, 実例など新たな出会いにつながる内容
    • 私たちは多くの方々へイベントに参加していただきたいと思っており、同時に参加してよかったと感じていただきたいと思っています。
    • Python は例年だと年に 1 度リリースが行われるため、その機能の裏側や主要ライブラリの紹介を通して多くの方々へ「Python の今」や「Python の裏側」に触れていただきたいと思っています。
    • また、異業種・異領域で Python が使われている現場や用例、用法の紹介を通し、 Python を軸としたコミュニティ交流につなげていただきたいほか、これから Python を使用したいと思っている方や初学者の方にも満足してもらえるよう、何気なく使用している Python の機能の裏側に触れるセッションも含めたいと思っております。
  • PyCon JP でのトークから抜粋
    • PyCon JP 2025 及び 2026 は広島で開催されました。
    • PyCon JP が東京に限らず日本の様々な地域で開催されることは多くの方々に Python に触れ、興味を持っていただく機会としてとても有意義だと考えますが、同時に首都圏在住の方の参加ハードルが上がってしまった事も事実です。
    • 本来であればすべてのトークを東京でも開催したいものの、時間やセッション数の都合から実現は難しいです。
    • そのため、 近年の PyCon トークの中からいくつかのトークを抜粋させていただく予定です。

本ブログ公開時及びチケット公開時に全プログラムを公開出来ていない状況ではあるものの、全ての参加者の方々にご満足いただけるよう担当一同プログラムを制作しておりますので当日はご期待ください。
※ トーク情報の更新やイベントチケットの詳細は connpass をご参照ください。


では 2026年 12月 12日 PyCon mini Tokyo with PythonAsia conference でお会いできることを楽しみにしております。

2026-10-02

PyCon JP 2026 参加者管理チーム振り返りレポート

 はじめに

受付の様子


こんにちは!PyCon JP 2026 参加者管理チームの tomoya です。

8月21日〜23日に広島で開催された「PyCon JP 2026」の振り返りレポートを、参加者管理チームからお届けします。

この記事では、参加者管理チームが力を入れて取り組んだことや、今年から新しく始めた取り組みについて、4人のメンバーによるオムニバス形式で紹介します。

「PyCon JP 2027」の主催メンバーに興味のある方や、テックカンファレンスの運営に携わっている方にも、楽しんでいただければ幸いです。

遠方支援

遠方支援の取り組みについて、soogie がご紹介します。


遠方支援というのは、海外や国内でも開催地から離れた地域から参加する方の交通費、宿泊費に対してイベント側から金銭的補助をする制度です(詳しくは公式サイト)。


今年はより多くの人数をサポートするため、実費の7割(国内4万円、海外10万円が上限)を支給しました。予算としては国内30名、海外10名の枠を用意していましたが、キーノートスピーカーのCarrol Willingさんのご厚意により、国内40名、海外11名を採択することができました(採択結果のお知らせ)。


遠方支援には、申請、採択判断、採否通知、振込先の登録、領収書等のアップロード、当日参加のチェック、銀行振り込み手続きなど申請者、運用担当者の両方にさまざまな事務作業が発生します。この事務作業を支える遠方支援の申請システムについても2025年の振り返りを踏まえてシステムを刷新し、従来よりも申請者、運用担当者の双方の負荷が低くなっています。


遠方支援システムトップ画面


当日わざわざ受付にお越しになって「遠方支援があったおかげで参加できた。ありがとう」と言ってくださる方も何人かいらっしゃって、本当にうれしかったです。

招聘状作成

招聘状作成について、matsushita がご紹介します。

PyCon JP 2026では、海外から参加される方を対象に、ビザ申請などに必要となる招請状の作成を行いました。

海外から参加する方の中には、日本への入国にあたってビザの取得が必要な方もいます。その場合、ビザ申請に必要な書類の一つとして、イベント主催者からの招請状を求められることがあります。

例年通り、招請状の作成依頼を受け付け、参加者ごとに必要な情報を確認したうえで、招請状を作成・送付しました。

PyCon JPの開催前から参加者の方とやり取りする機会も多く、招請状の作成だけでなく、ビザ申請に必要な情報について確認したり、準備の状況を聞いたりすることもありました。

そして、実際にビザを取得して無事に日本へ来ることができ、広島の会場で直接お会いできたときは、とてもうれしかったです。

オンラインやメールでやり取りしていた方と、実際にPyCon JPの会場でお会いできるのは、参加者対応ならではの楽しさだと感じました。海外から参加される皆さんが、無事にPyCon JP 2026に参加できたことをうれしく思います。

Day0 企画

Day0 企画について、shion1305 がご紹介します。

PyCon JP 2026では、今年からの新しい取り組みとして、カンファレンス前日の8月20日(木)18:00〜20:00で「Day 0」として前日受付を実施しました。

背景として、毎年のPyCon JPではカンファレンス初日の朝に受付が集中するという課題がありました。昨年のPyCon JPでは、開場後最初の1時間だけで約300名の方が受付を済ませており、朝の受付には長い列ができていました。そこで、前日から広島に滞在している方や近隣にお住まいの方に前日のうちに受付を済ませていただき、当日の混雑を緩和しようというものです。

あわせて、広島のPythonコミュニティ「すごい広島 with Python」とのコラボイベントとして、受付近くで立ち寄り自由の交流スペースをオープンしました。こちらはPyCon JP 2026のチケットをお持ちでない方も参加できる開かれた企画で、広島名物のもみじ饅頭を用意し、参加者同士が翌日に向けて気軽に交流できる場を目指しました(詳しくは開催前の告知ブログをご覧ください)。

結果として、全来場者408名のうち71名(17.4%)の方に前日に受付を済ませていただくことができ、Day 1の朝の受付混雑を緩和することができました。

初めての取り組みとなった今回のDay 0が、カンファレンスを一足早く楽しむきっかけになっていたらうれしいです。

ご参加いただいた皆さん、そして企画にご協力いただいた「すごい広島 with Python」の皆さん、ありがとうございました!

寄付企画

tomoya です。今回この企画を実施した背景には、カンファレンスで制作するTシャツの在庫管理という課題がありました。


PyCon JP 2026では、2日目の8月22日、Coffee Breakの時間にあわせて、一口2,000円の寄付を募りました。また、寄付のお礼として、PyCon JP 2026のTシャツをお渡ししました。


参加者Tシャツ

Tシャツは印刷の都合上、イベントの3週間ほど前には発注枚数を確定する必要があります。そのため、参加者全員に行き渡るよう、過去の参加者数などを参考にしながら必要枚数を予測し、ある程度余裕を持って発注する必要があります。一方で、余裕を持って発注すると、どうしてもイベント終了後にTシャツが余ってしまいます。イベント後に大量のTシャツを保管しておく場所を確保することも容易ではありません。


せっかく主催メンバーが試行錯誤して制作したTシャツなので、できるだけ多くの方に使っていただきたい。さらに、PyCon JPを継続して開催していくためには、イベントの収支やコミュニティへの還元についても考える必要があります。

そこで、今回初めての試みとして、Tシャツを寄付のお礼としてお渡しする企画を実施しました。


結果として、約50名の方にご寄付いただきました。PyCon JP Associationのコミュニティブースで実施していた寄付とあわせて、合計150,500円のご支援をいただくことができました。(詳しくはブログ「PyCon JP 2026での寄付の報告」)


また、Tシャツについても約60枚をお渡しすることができました。ちなみに私自身も4,000円ほど寄付をして、PyCon JP 2026のTシャツを普段着として手に入れました。せっかく作ったものなので、実際に使ってもらえるのは嬉しいですね。


ご支援いただいた皆さま、本当にありがとうございました!


今回いただいたご支援は、今後PyCon JP Associationが実施するイベントにおける、遠方から参加される方への支援などを中心に活用される予定です。


最後に

tomoya です。今回は、PyCon JP 2026における参加者管理チームの取り組みの一部をご紹介しました。


参加者管理チームは、その名前のとおり、参加者の皆さんと直接やり取りする機会の多いチームです。受付や参加者向けの対応など、カンファレンスを快適に楽しんでいただくためのさまざまな業務に携わっています。


私たちも、皆さんにPyCon JP 2026を楽しんでいただけるよう、チームメンバーで試行錯誤しながら運営してきました。この記事を読んでくださった皆さんにも、PyCon JP 2026での体験を振り返っていただけたら嬉しいです。


そして、PyCon JPは参加してくださる皆さんによって成り立っているコミュニティでもあります。PyCon JP 2026にご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!


それでは、来年のPyCon JP 2027、静岡県沼津市でお会いできることを楽しみにしています!



2026-09-29

PyCon JP TV #68「PyCon JP 2026振り返り」を配信しました。次回#69は2026年10月6日(火)配信、テーマは「Python 3.15からの新しいプロファイラを試すライブデモ」です

こんにちは。PyCon JP TVディレクターのPeacock (一般社団法人PyCon JP Association運営メンバー)です。

PyCon JP TV #68: PyCon JP 2026振り返り

2026年9月のPyCon JP TVでは「PyCon JP 2026振り返り」と題して9月1日(火)に配信しました。視聴してくれたみなさん、コメントいただいたみなさん、ありがとうございました。 面白かったら高評価してくれたり、チャンネル登録してくれるとうれしいです。

各種関連情報へのリンクなどは、以下のWebページで確認できます。

#68: PyCon JP 2026振り返り - 2026-09-01

ニュースリスト

PyCon JP関連ニュース

Python国内イベント関連ニュース

海外Pythonイベント関連ニュース

その他Pythonニュース

メイントーク: PyCon JP 2026振り返り

メイントークでは、先日2026年8月21日(金)〜23日(日)に広島で開催されたPyCon JP 2026の様子を、写真を中心にレポートしました。

今年は参加者として楽しんだ寺田さんと、共同座長たかのりさんの二人でカンファレンスの2日間を中心に振り返りました。

アーカイブを見ながら当日を思い出したり、参加されていない方はPyCon JPを知るきっかけになってもらえたらと思います。

PyCon JP TV #69 予告: Python 3.15からの新しいプロファイラを試すライブデモ

次回のPyCon JP TV #69は2026年10月6日(火)に19:30から配信予定で、メイントークのテーマは「Python 3.15からの新しいプロファイラを試すライブデモ」です。

10月にリリースされる予定のPython 3.15から新しく導入されるプロファイラ「Tachyon」を試すライブデモの予定です。

どんな風にパフォーマンスが可視化できるようになっているのか、私も非常に楽しみです。


番組の最新情報は公式SNSでも発信中です。ぜひフォローをお願いします。

それでは、次回のPyCon JP TVでお待ちしていますー。

お便りも募集中なので「こんな内容を扱ってほしい」「パーソナリティーへの質問」など、お気軽に投稿してください!!

お便りフォーム:お便り投稿フォームはこちら

2026-09-24

PyCon JP 2026: PyCon JP Questの実施報告とその裏側

鈴木たかのり@PyCon JP 2026共同座長です。

ここでは、PyCon JP 2026のイベント中に行った企画「PyCon JP Quest」の紹介とその準備の裏側について紹介します。


PyCon JP Questとは

PyCon JP Questは、PyCon JP 2026の参加者がスポンサーブースを訪れたり、トークを聞いたり、SNS発信したり、といった活動にポイントを付けるアプリです。

そしてある一定の点数を超えるとクロージングでの抽選会に参加できるという企画です。

PyCon JP 2026の参加者のみなさんは、この企画を楽しんでもらえたでしょうか? 

 

クロージングでの様子

クロージングではPyCon JP Questに参加した人数、中央値、ポイントの上位者などを発表し、その後抽選会を行いました(私は102ptで9位でした)。

抽選はポイント数がそのまま抽選の重みとなるため、ポイントが多い人ほど当選する確率が上がります(100点の人は50点の人より2倍確率が高い)。 

 

企画の背景

そもそも最初はこのような企画は存在しませんでした。当初はスポンサーチームで「どうすれば参加者がスポンサーブースをうまく回ってもらえるか」ということを考えていました。その中で「単にスタンプラリーだとブースに立ち寄るだけで会話をほとんどしない場合がある、ある一定の条件を満たしたらチケットを渡すような仕組みはどうか?」という案が出ました。そして「チケットをN枚集めると抽選対象になる」というアイデアです。

その議論の中で、「今プログラムチームで参加者用のWebアプリを作っているが、そのアプリでポイントを付ける機能ができないか」「それが実現できるならスポンサーブースだけでなく、さまざまなPyCon JPに参加してタスクを実施することでポイントを取得することができるのではないか」というアイデアに発展しました。

プログラムチームでWebアプリを開発しているメンバーにSlackで相談してみたところ「できそう」とのコメントをもらいました。そこで、Google docsに仕様書をまとめてポイントを貯めるアプリの開発をお願いしました。

PyCon JP Questの仕様書

Slackでのやりとり
その後、プロトタイプ実装が完了し私が確認、8月14日の打ち合わせで私がアプリで確認した内容を共有し「こういう方向性で作りましょう」ということの確認や、残件を確認しました。すごいスピード感です。
 

Questのタスクまとめ

アプリの実装と並行して私はQuestの内容をまとめました。スポンサークエストはスポンサーの名前を並べればよいですが、一般クエストにどういう内容を入れたらいいかをスプレッドシートにまとめて主催メンバー全体にレビューを依頼しました。

PyCon JP 2026に普通に参加していれば最低点はクリアできるように、キーノート、トークを聞く、ランチを食べる、おやつを食べるといった内容も盛り込みました。

他にイベントの盛り上がりにつながるように、SNSでのシェアや初めての人と会話する、スピーカーと会話するといった内容を入れたのがポイントです。

クエスト一覧のスプレッドシート

 

PyCon JP Quest開発

PyCon JP Questの画面一覧

プログラムチームのperukiです。今回は、PyCon JP Questの主要な機能の実装を担当しました。抽選システムを含め、大きな不具合なくイベントを終えられたことは良かったと考えています。

会場用Webアプリはいくつかコンセプトを設けて開発していましたが、その一つが、適切な演出に
よってユーザーの視線を誘導し自然に操作を促すことでした。PyCon JP Questについても、自己申告を基本とする仕組みである以上、単調な入力作業に感じさせないようにする工夫が必要と考えていました。そのため、簡潔なレイアウトを目指すだけでなく、「+」ボタンをクリックするとメーターが溜まり、紙吹雪が舞う、メーターが最大値に達するとシマー表現で光る、といった演出を取り入れています。触っていて楽しく、印象に残るUIになることを意識しました。

今回の成果物については、PyCon JP Questを含め、参加者の方々から体験全体の一貫性を評価いただいたことが印象に残っています。コンセプトを軸としてデザインの一貫性を確保しつつ、たかのりさんをはじめ周囲の方々から得た意見やレビューを受け入れながら、AIを活用してコードを継続的に追加・改善していく、という新しいアプリ開発の流れを実感できたと感じています。

終わりに

イベント開催まで一ヶ月を切っている段階で思いつきで動き出したPyCon JP Questですが、開発メンバーの優秀さに助けられて無事実施、抽選を行うことができました。本当に感謝です。

当初のスポンサーブースを回遊してコミュニケーションを取るだけでなく、クエストの内容自体がイベントのガイドとなる(◯◯をやっているんだー、と知るきっかけになる)という目的を満たせていたかなと思います。

また、PyCon JP 2026 in 広島で登壇しました | WATLAB import Python のブログでは以下の様に書いてあり、確かに会話のフックとして「Quest何点ですか?」と聞くのはありだなと思いました。そして「初めての人と会話する」というポイントもゲットできて一石二鳥!!

今回はPyCon JP QuestというWebアプリを使ったゲームが開催されていました。これはいろいろなアクションをするとポイントがたまるという内容で、企業ブースもクエスト用の催しに工夫がされていて終日楽しかったです。特にはじめての人とクエストの話題で会話ができるという「きっかけ作り」に貢献していたと思い、当日のパーティ会場におけるコミュニケーションが活発になっていたと思います(レギュラーイベントにしましょうよ)。 

「PyCon JP Questのアイデアがよさそう」と思ったら、ぜひ他のイベントでも参考にしてもらえたらうれしいです。そのときには「PyCon JP 2026がオリジナルだよ」「takanoryのアイデアだよ」みたいに触れてくれると、主に私が喜びます。

2026-09-17

PyCon JP 2027の日程、会場と座長の発表

一般社団法人PyCon JP Association 代表理事の鈴木たかのりです。

PyCon JP 2027の日程、会場と座長が決まったのでお知らせします。PyCon JP 2027は2027年9月に静岡県沼津市で開催します。3名の共同座長、池田さん、Peacockさん、佐野さんによって開催します。

イベント概要、そして共同座長からのコメント、また主催メンバーの募集について、以下に記載します。

イベント概要

PyCon JP 2027は静岡県の沼津市に場所を変えて開催します。時期は9月後半です。ぜひスケジュールの確保をお願いします。

 追記 2026-09-19: 記事公開当時に日程が誤っておりました。正しくは現在の通りです。

共同座長のプロフィールと意気込みコメント

3名の共同座長(池田、Peacock、佐野)

池田 雄太郎

プロフィール:2018年からPyCon JPの運営スタッフとして関わっています(途中お休みあり)。普段は合同会社dotData Japanという会社で、器用貧乏エンジニア兼なんでも屋マネージャーをしています。茨城の片田舎に住んでいます。去年から家庭菜園を始め、今年はトマトが段ボール一箱分くらい採れました。

意気込み: 毎年、初日には「もうこんな大変なこと、来年は絶対やらない」と思い、最終日には「また来年も絶対やりたい」と思いながら続けてきたPyCon JP運営ですが、遂に共同座長を任せてもらえることになりました。
既にやりたいことが山ほどあります。メンバーの力を借りながら、参加者はもちろん、スピーカーやスポンサー、スタッフも含め、関わった皆が「参加してよかった」と思えるPyCon JPにしたいと思います!よろしくお願いします。

Peacock 

プロフィール:現在GROOVE X株式会社にてクラウドエンジニアとして勤務。PyCon JP 2020よりPyCon JPのボランティアスタッフとして活動。副座長としてPyCon JP 2022、PyCon APAC 2023、PyCon JP 2025の3年間は積極的な貢献もした。

意気込み:学生時代からPyCon JPの活動に関わってきた人として、学生や若い年代の方々が魅力的に感じられるようなカンファレンスにしたいと思っています。
現職への転職をきっかけにスクラム(アジャイル)開発の知見を得られたので、PyCon JPのタスク管理にも応用していきます。
また、主催メンバーが「やりたい」と思う活動や企画をサポートできるような体制も目指していきます。
まだまだ未熟な部分もあるかと思いますが、皆さんの力を借りながら一緒にカンファレンスを作っていきましょう!! 

佐野 浩士 

プロフィール:株式会社佐野設計事務所 代表取締役、個人プロジェクト「lab.sbsb」で3Dプリンター向けWEBサービスの開発運営。PyCon JP 2026共同座長、静岡のPythonコミュニティ PyCon mini Shizuokaコアスタッフ、Python駿河のスタッフ。他活動としてStartup Weekendオーガナイザー、地域のキャリア教育事業の支援など。

意気込み:PyCon JP 2027は静岡開催となりました!実は3年ぐらい静岡での開催で動いていたので実現に進んだのが嬉しいです。イベントでは交流がとっても楽しめるものであってほしいと思っています。2026からさらに広がったり、出会えなかった人と会えることを楽しみにしています。
PyCon JP 2027の共同座長とは2026の中から開催に向けたアイデアを出していますw そして関わってくれる主催メンバーと一緒に考えていくのを楽しみにしています!静岡や愛知のコミュニティとも作れるといいなーと思ってます!一緒にPyCon JP 2027を作っていきましょう!! 

主催メンバー募集

PyCon JP 2027を一緒に作り上げる主催メンバーを募集します。まずは、イベントの方向性やチーム運営の方法を一緒に考えてくれる方を募集します。参加希望の方は以下のフォームから申し込みをお願いします。その後Slackに招待するので、Slack上でコミュニケーションをとります。


 

2026-09-16

PyCon JP Association 運営会議 #83を開催しました

鈴木たかのり@一般社団法人PyCon JP Association代表理事です。

PyCon JP Associationは2、3カ月に1回理事が集まって運営会議を行っています。

2026年9月8日(火)に開催した第83回運営会議について報告します。また次回運営会議についてもお知らせします。 

第83回運営会議

運営会議に参加したみなさん

運営会議では、PyCon JP 2026の残件やクローズに向けての共有、PyCon JP 2027の立ち上げ、その他各種事業について議論しました。

議事録は以下を参照してください。

この日はミーティング会場の近くで「大江戸ビール祭り2026秋」が開催されており、さくっと運営会議も終わったので現地参加のメンバーでビールを飲みに行きました。初めましてのブルワリーのビールとたくさん出会えて楽しかったです。

大江戸ビール祭り2026秋の会場の様子

次回運営会議

次回運営会議は2026年12月15日(火)に開催します。運営に興味のある方は、以下のconnpassページから登録してぜひ気軽に参加してください。

また、12月までの間にたまったタスクを消化しようということで、理事中心に集まって作業会を実施しています(今このブログも作業会で書いています)。