こんにちは。PyCon JP 2022(前年)会計のyoshidaです。
昨年9月に開催されたPyCon JP 2022の収支レポートがまとまりましたので、当Blogで報告します。他のイベント開催者の方々の参考になれば幸いです。
PyCon JP 2022は、昨年に引き続き厳しい世情の中での準備・開催となりましたが、最終的には赤字になることなく会計を締めることができました。
これは、参加者の皆さん・スポンサーの皆さん・そしてスタッフの皆さんのご協力のおかげです。本当にありがとうございました。
例年同様、PyCon JP 2022のスタッフ活動はボランティアであり、収支データにもスタッフへの給料・報酬といった項目はありません。
また、黒字となった金額については、一般社団法人PyCon JP Associationの会計を介して、「日本国内のPythonユーザのために、Pythonの普及及び開発支援」に利用されます。
収支概要
項目 | 金額[千円] | |
---|---|---|
売上 | スポンサー協賛収入 | 17,546 |
参加者収入(チケット・グッズ収入) | 4,675 | |
小計 | 22,221 | |
支出 | 荷造運賃 | 846 |
広告宣伝費 | 6,877 | |
旅費交通費 | 846 | |
通信費(インターネット関連・配信費) | 4,098 | |
消耗品費 | 259 | |
支払手数料 | 208 | |
会場費 | 8,307 | |
支払報酬(同時通訳・法務) | 264 | |
小計 | 20,959 | |
純損益 | 1,262 |
詳細データは、こちらで参照可能です。
PyCon JP 2022の予算管理・会計を振り返って
PyCon JPイベント会計ならではの考え方として、会場費などの固定的なコストに対してはスポンサー収入を相当させ、飲食物などの変動的なコストについては参加費収入を相当させています。これにより見合った内容での参加者の増減にあまり影響を受けない安定的な会計を目指すことができます。この考え方は私もほかのイベントの主催や会計を行う際にも活用しています。
PyCon JP 2022のイベント会計は、広い会場を使用しての複数トラックのサイレントセッションによるハイブリッド開催となりました、これは小規模現地会場であったPyCon JP 2021に比べ、会場費が高額になるだけではなく、同通機材の大規模通日使用や複数トラックのコントロール配信など固定的なコストが多くかかります。
変動的なコストは、COVID-19により拍動的に状況が移り変わる状況で、現地参加者数が読めない困難な状況であり、感染症対策の観点から、消毒やリストバンドの徹底、パーティ参加者については抗原検査を現地で実施し、大皿料理等は提供することができないといった多くの様々なコスト、制約がありました。
今回、イベント収支を黒字で終えることができた大きな要因は、このような現地参加者数が読めない状況の中で参加者数に応じたランチやパーティの飲食物数量と費用の調整を開催直前、開催当日まで行い、Python Software Foundation(PSF)からのスポンサードを追加でいただくことができたなどの効果によるものが大きいです。
また、例年収支を黒字で終えることができている大きな要因は、ボランティアスタッフであるにも関わらず、スタッフのコスト意識の高さ・努力があります。
また、COVID-19による社会・経済不安の中、スポンサーシップへの応募が少ないことを覚悟・想定して予算組みをしていましたが、最終的には多数の応募をいただくことができました。
PyCon JP 2022は、厳しい世情の中での準備・開催でしたが、エンジニアのコミュニティ活動に理解のあるスポンサー企業の皆さん、参加者の皆さん、スタッフ一人ひとりの意識と努力のおかげで、赤字になること無くイベント収支を着地させることができました。
改めまして、ありがとうございました。
PyCon JP 2023について
今年もPyCon JP 2023に向けてのスタッフ活動が始まっていて、スタッフの募集も開始しています。
PyCon JP スタッフに興味はある。でもできるか不安という方へ
ちょっとでも興味があったら思い切って飛び込んでみてください。
それでも不安な方は、スタッフミーティングの「お試し参加・にぎやかし」もありますので、様子を見てから申し込むのも大歓迎です。(詳細は下記に記載)スタッフの活動は、できる範囲で取り組んでいただければ大丈夫です。
「カンファレンス当日までは手伝えないけれど、3ヶ月前までなら手伝える」というような関わり方も大歓迎です。
スタッフ活動の様子を見学できます!
申し込む前にスタッフ活動の雰囲気を見てみたい方は、ぜひ「お試し参加」してください。
スタッフのミーティングには、どなたでも「お試し参加」して、気軽に見学できます。
スタッフ活動の一覧(https://pyconjp-staff.connpass.com/)から、直近で予定されているPyCon JP 2023の「ミーティング」や「作業会」を確認する
※参加にはconnpassのアカウントが必要です。
作成手順:https://help.connpass.com/basic/register
ぜひ!一緒にPyCon JP 2023を創り上げましょう!
For non-native Japanese speakers
Thank you for your interest in joining the PyCon JP 2023 staff team.
We are looking for new members for the PyCon JP 2023 team.
PyCon JP 2023 would like to focus on on-site holding as much as possible.
We would like more people to enjoy PyCon JP, and we would like to ask those who have international knowledge to cooperate.
Even if you are not good at Japanese, let's talk in English and liven up PyCon JP together.
All of 2023 staff are volunteers.
A certain level of Japanese language skill is required, but we will support you.
If you want to join, please fill out the application form below.
0 件のコメント:
コメントを投稿