こんにちは。PyCon JP 2020(前年)座長のnishiです。
昨年8月に開催されたカンファレンスの収支レポートがまとまりましたので、当Blogで報告します。他のイベント開催者の方々の参考になれば幸いです。
PyCon JP 2020は、厳しい世情の中での準備・開催となりましたが、最終的には赤字になることなく会計を締めることができました。
これは、参加者の皆さん・スポンサーの皆さん・そしてスタッフの皆さんのご協力のおかげです。本当にありがとうございました。
例年同様、PyCon JP 2020のスタッフ活動はボランティアであり、収支データにもスタッフへの給料・報酬といった項目はありません。
また、黒字となった金額については、一般社団法人PyCon JPの会計を介して、「日本国内のPythonユーザのために、Pythonの普及及び開発支援」に利用されます。
収支概要
項目 | 金額[千円] | |
---|---|---|
売上 | スポンサー協賛収入 | 5,872 |
チケット売上 | 830 | |
小計 | 6,702 | |
支出 | 通信費(インターネット関連費) | 1,912 |
広告宣伝費 | 285 | |
支払報酬(通訳・講師等) | 1,169 | |
その他 | 278 | |
小計 | 3,644 | |
純損益 | 3,058 |
詳細データは、こちらから参照可能です。
※上記資料上の各項目は切り捨て値のため、各項目の合計と小計の値が一致しない部分があります。また、当Blog記事では、便宜上、端数を「その他」に寄せて表示しています。
PyCon JP 2020の予算管理・会計を振り返って
PyCon JP 2020のイベント会計は、結果的には、想定以上の黒字となりました。
しかし活動を振り返ると、イベントの準備期間中に突如発生した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」の影響により、予算組みと予算管理が非常に難しい1年でした。
物理会場での開催準備の取りやめ、未経験のオンライン開催の準備、そしてその切替作業を急ピッチで行わなければならないということが2020年のスタッフ活動の特徴でした。
カンファレンスを継続的に開催していくことはPyCon JPの大きな方針の1つであり、そのためには単年で赤字にならないことが重要です。
しかし、初のオンライン開催の準備を進めるにあたっては、何にどの程度コストがかかるのか、スポンサーの申込みはどの程度あるのか、物理開催で準備していたもの(会場費用等)のキャンセル料がどうなるのか等、未知数のものが多く、予算組みと予算の管理が難航しました。
今回、収支を黒字で終えることができた大きな要因は、スタッフのコスト意識の高さ・努力と、最終的に用意したスポンサープランの応募が埋まったことです。
(例年そうなのですが)ボランティアスタッフであるにも関わらず、スタッフのコスト意識が高く、余分なコストや割高な発注等が発生しませんでした。会場費用等の物理開催準備時の様々な発注についても、そのキャンセル料を最小限に抑えることができました。
また、COVID-19による社会・経済不安の中、スポンサーシップへの応募が少ないことを覚悟・想定して予算組みをしていましたが、最終的には多数の応募をいただくことができました。
加えて、備品や施設の提供等、スポンサー応募とは違う形でご支援をいただいた企業さんの助けも大きかったです。
PyCon JP 2020は、厳しい世情の中での準備・開催でしたが、エンジニアのコミュニティ活動に理解のある企業の皆さん、スタッフ一人ひとりの意識と努力のおかげで、赤字になること無くイベント収支を着地させることができました。
改めまして、ありがとうございました。
PyCon JP 2021について
今年もPyCon JP 2021に向けてのスタッフ活動が始まっていて、スタッフの募集も開始しています。
お試し見学についてのお知らせもありますので、スタッフ活動に興味がある方は是非下記のリンクから詳細をご覧ください。
- PyCon JP 2021 スタッフ募集のお知らせ
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