2025-11-15

PyCon JP 2025 参加者アンケートの結果を報告します

PyCon JP 2025 主催メンバーの鶴丸です。

一般社団法人 PyCon JP Association は、PyCon JP 2025 を 9月26日(金)〜28日(日)に広島国際会議場(広島市)で催行いたしました。

来年以降の開催の参考とするために、アンケートを行いました。このブログでは、アンケートの結果を報告いたします。なお、147 件の回答をいただきました。ありがとうございました。

参加者について

Q1. 年齢

最も多かったのは 36-45歳 で 32.9%、次いで 26-35 歳で 32.2% でした。

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: Q1. 年齢 / Age。回答数: 146 件の回答。 

Q2. お住まいの国・都道府県

国内からは関東圏を中心にお越しいただきました。次いで広島県の皆様にお越しいただきました。

国外からは台湾、スペインなど、様々な国からお越しいただきました。

 フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: Q2. お住まいの国 / Living Country。回答数: 145 件の回答。

Q4. 職業

最も多かったのは、ソフトウェア・インフラエンジニア(ウェブ、バックエンド、クラウドなど)でした。

  

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: Q4. 職業 / Occupation。回答数: 147 件の回答。 

Q5. PyCon JP 2025 を知ったきっかけ

多かった回答は「友人や同僚」「PyCon JP スタッフから」「X (Twitter)」「他のイベント」でした。

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: Q5. PyCon JP 2025を知ったきっかけやPyCon JP 2025の記事を見たメディアはなんですか?(複数選択) / How did you learn about PyCon JP 2025 (multiple choice)?。回答数: 143 件の回答。 

Q6-1. 主に利用している Python のバージョン

最も多かったのは Python 3.13 でした。一方で、Python 2 系のユーザや、バージョンを気にしたことのないユーザもいらっしゃいました。

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: Q6. 主に利用しているPythonのバージョンを教えてください。 / Which version of Python do you use(multiple choice)?。回答数: 146 件の回答。 

Q6-2. Python の利用分野

個人的なツール開発や、Web 開発、機械学習などに利用する方が多かったです。

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: Q6. 普段、どの分野でPythonを使っていますか? / What do you use Python for (multiple choice)?。回答数: 141 件の回答。 

Q7. Python 以外で普段利用しているプログラミング言語

「JavaScript / TypeScript」「Shell Script」「Java」などを利用するユーザが多かったです。

 フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: Q7. Python以外で普段利用しているプログラミング言語を教えてください。 / Which programming language do you use other than Python? (multiple choice)。回答数: 123 件の回答。

Q8. Python で利用するフレームワークやライブラリ

  • Webフレームワーク
  • FastAPI, Django, Flask
  • 機械学習・深層学習
  • Scikit-learn, TensorFlow, PyTorch
  • データ分析・数値計算
  • NumPy, Pandas

Q27. プログラミングをするとき、生成AIを利用しているか

常用的にコード生成しているユーザが多かったです。

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: Q27. プログラミングをするとき、生成 AI を利用していますか? / Do you use generative AI when programming?。回答数: 144 件の回答。 

Q28. コーディング経験年数

非常に多様な経験値のユーザが参加してくださいました。

 フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: Q28. よろしければ、あなたのコーディングの経験年数を教えてください。/ How many years of coding experience you have?。回答数: 145 件の回答。

Q29. Python の利用年数

ここ10〜15年間で Python の利用者が増加したことがうかがえます。

 フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: Q29. よろしければ、あなたの Python の利用年数を教えてください。/ How many years you have been using Python?。回答数: 144 件の回答。

イベントについて

Q9-10. チケットの価格設定

約9割の皆様に、適正な価格であるという評価をいただきました。

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: Q9. 本イベントは有料で開催されましたが、値段は適切だったと思いますか?以下より選択してください。 / What do you think about the participation fee of PyCon JP?。回答数: 146 件の回答。 

Q12-15. 企画について

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: Q12. 企画について質問です。以下の事柄に対して、満足しましたか?。回答数: 。 

基調講演について

基調講演について、1日目は FastAPI のデベロッパ、セバスチャン・ラミレスさんにお越しいただきました。PyCon JP 全体のハイライトとして高く評価を受けており、「感動した」「重みがあった」「非常に刺激的だった」との声が多く、技術だけでなく人間的なメッセージに共感した参加者が多くありました。特に、Pythonコミュニティにおける姿勢や、継続することの大切さを伝えるメッセージが印象的だったと述べる声もありました。

2日目は、著書「#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった」の著者である、大塚あみ様に自身の経験と将来の展望を講演いただきました。特に、学生や若い方からいただいた感想として「大塚さんのお話をうけて、自分も何か挑戦しよう」と感じたなどの前向きな感想をいただきました。

一方で、来年への期待として、Python に関する高い専門性を持つスピーカーの講演を希望する声もありました。

来年のキーノート登壇者の招聘の参考にさせていただきます。

トーク・ポスターセッションについて

トークやポスターセッションについては、内容の多様性や、技術・分野の幅広さを評価する声がありました。ただし「何がどこで行われているのか分かりにくかった」「全体の見通しが不透明」という意見もありました。

オープンスペース

良い取り組みであった、という意見も頂戴いたしました。ただ、人が集まりにくく(周知がなく)、もうひと工夫が欲しかった、動きにくかったという意見もございました。

スポンサーブース

色んな話を聞けてよかったという声をいただきました。それぞれのブースが求人中心の出展なのか、商品紹介の出展なのか、そして、どんな分野の業種の出展なのかもう少し具体的に紹介があると行きやすいとのご意見がありました。

また、ウェブアプリ版のスタンプラリーについてトラブルが発生し、紙媒体に当日変更しましたが、こちらについて周知徹底が足りず、スタンプラリーに参加できなかった参加者もいるとお聞きしております。ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。

Q16-17 Web サイトについて

サイトのデザインが美しく、参加を決める大きな要因になったという声が多かったです。一方で、タイムテーブルやスピーカー情報などの公開が遅く、情報が分散していて探しにくいとの指摘もいただきました。スポンサー情報・スプリント案内の改善提案もありました。

また、イベントについて決定が遅れた部分が多くあり、Web サイトへの情報公開が開催間近になってしまった場合もありました。

Q18. パーティについて

親会は料理の質・量ともに高評価で、ご当地グルメや補充の行き届いた食事に満足する声が多くありました。参加者同士の交流も活発で、パックマンルールにより初参加者も話しやすかったとの意見がありました。一方で、会場の狭さや混雑を指摘する声や、イベント中の企画(抽選やクイズ)を求める意見もありました。

Q23. Wi-Fi について

広島国際会議場が提供するフリー Wi-Fi を提供いたしましたが、特にスポンサーブース周辺で接続性が悪く、厳しい声をいただきました。

Q24. 今後も PyCon JP に参加したいか

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: Q24. 今後も、日本で開催されるPyConに参加したいと思いますか? / Do you plan to attend future PyCons in Japan?
。回答数: 147 件の回答。 

参加したい、という声を多くいただきました。

会場について

Q25. 開催地の検討について

今回の広島開催は非常に好評で、「地方開催だから参加できた」「観光も楽しめた」などの声が多く寄せられました。一方で、2年連続同一地域は新鮮味に欠けるとの意見もあり、「地方と東京の交互開催」や「全国持ち回り開催」を望む声が目立ちました。会場の利便性や雰囲気は概ね高評価で、「沖縄」「福岡」「北海道」など、次回以降の開催地候補も多様に挙がりました。

その他

その他にも、以下のような意見をいただきました。

  • お弁当やノベルティ、スポンサーブースのおやつが豪華で嬉しかった
  • 懇親会やランチでの広島の特産品や名物料理のチョイスがよかった
  • 午前中の参加者が少なく、発表が寂しかったのが残念でした
  • タイムテーブルを決める際に、スピーカーに候補日時を事前調査した方が良い
  • 尖ったセッションももっと欲しい

ここに書ききれなかった内容もたくさんございました。今回いただいた意見をもとに PyCon JP 2026 では、より快適で参加しやすく、学びと交流の両面で充実したイベントを目指します。多くのご意見を真摯に受け止め、次回以降の運営に活かしてまいります。皆さまのご参加とご協力に、心より感謝申し上げます。

2025-11-07

オープンソースカンファレンス 2025 FukuokaにPyCon JP Associationが出展・発表します

鈴木たかのり@PyCon JP Associationです。

2025年11月22日(土)に福岡県福岡市で開催されるオープンソースカンファレンス 2025 Fukuokaに、PyCon JP Associationとしてブース出展とセミナー発表をするので、そのお知らせです。

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 PyCon JP Associationとしての出展は2019年以来のようです。当時は寺田さんが出展していたようです。

私は初めてのOSC(オープンソースカンファレンス) Fukuokaであり、福岡に行くこと自体も初めてです。当日は私がブースにいて夕方に発表もするので、ぜひPythonやPyConに興味のある方は来ていただければと思います。

イベント概要

イベント概要は以下の通りです。

セミナー発表の詳細は以下の通りです。主に初心者の方に向けて、Pythonのエラーとの付き合い方を話します。

前日(11月21日)には偶然にもPythonのイベント「Python Meetup Fukuoka #5」が開催されるので、参加予定です。Python Steering CouncilのメンバーであるDonghee氏が登壇されるとのことで、こちらも非常に楽しみにしています。

ではいずれかのイベントで福岡で会いましょう〜〜 

2025-11-04

PyCon JP Association 運営会議 #76を開催しました

鈴木たかのり@一般社団法人PyCon JP Association代表理事です。

PyCon JP Associationは2、3カ月に1回理事が集まって運営会議を行っています。

2025年10月21日(火)に開催した第75回運営会議について報告します。また次回運営会議についてもお知らせします。 

第76回運営会議

 

運営会議参加メンバー(Zoomでのリモート参加者もいます)

運営会議では、開催が終わったPyCon JP 2025の報告や、PyCon JP 2026の座長についての他、各種イベントの状況報告などが行われました。

議事録は以下を参照してください。

次回運営会議 

次回運営会議は2025年12月8日(月)に開催します。運営に興味のある方は、以下のconnpassページから登録してぜひ気軽に参加してください。

PyCon JP 2026 座長発表

一般社団法人PyCon JP Association 副代表理事の吉田です

PyCon JP 2026の座長、日程と会場が決まりましたのでお知らせします。
PyCon JP 2026は2名の共同座長、佐野浩士さんと鈴木たかのりさんによって開催します。

日程、会場、そして共同座長2名からのコメント、また主催メンバーの募集について、以下に記載します。

日程と会場 

PyCon JP 2026は2025と同じ広島で開催します。時期は少し早くなり8月後半です。ぜひスケジュールの確保をお願いします。

共同座長のプロフィールとコメント


佐野浩士、鈴木たかのり

佐野浩士

プロフィール:株式会社佐野設計事務所 代表取締役、静岡のPythonコミュニティ PyCon mini Shizuokaのコアスタッフ、Python駿河のスタッフ。他活動としてStartup Weekendオーガナイザー、個人プロジェクト「lab.sbsb」で3Dプリンター向けWEBサービスの開発など。

コメント:PyCon JPは10年ほど前に初めて参加し、その後スピーカーや主催メンバーも経験させてもらいました。PyCon mini ShizuokaもPyCon JP 2019のときに立ち上がった経緯もあり、このカンファレンスは想い出深いです。
PyCon JP 2026は、技術者との交流の場として大きな軸を持ちながらも、Pythonをこれから学んでみようと思う、未経験や初学者の方も来られる場所にもなればと思ってます。現在は共同座長、これからの主催メンバーと一緒に2026を考えていく段階です。運営側も楽しみながら活動できる環境作りを考えていきます。一緒に取り組んでくれる方をお待ちしてます。どうぞよろしくお願いします!

鈴木たかのり

プロフィール:一般社団法人PyCon JP Association代表理事、PyCon JPでは2011年1月のPyCon mini JPからスタッフとして活動。PyCon JP 2024共同座長。 他の主な活動は、Pythonボルダリング部(#kabepy) 部長、Python mini Hack-a-thon(#pyhack) 主催など。

コメント:これから共同座長2名や主催メンバーとなるみなさんと擦り合わせるところですが、全体としてはやることを減らしてイベントをコンパクト化したいと考えています。その半面、参加者に、より楽しんでもらえるような新たなチャレンジも盛り込みたいと考えています。
参加者が「また参加したい」「登壇したい」と思えるイベント、新しい人、機会と出会えるイベントとしたいと考えています。よろしくお願いしますー。

主催メンバー募集

PyCon JP 2026を一緒に作り上げる主催メンバーを募集します。まずは、イベントの方向性やチーム運営の方法を一緒に考えてくれる方を募集します。参加希望の方は以下のフォームから申し込みをお願いします。その後Slackへの招待してコミュニケーションを開始し、ある程度人数が集まった段階でキックオフミーティング(オンライン)を開催予定です。