こんにちは。PyCon APAC 2023(前年)会計のyoshidaです。
昨年10月に開催されたPyCon APAC 2023の収支レポートがまとまりましたので、当Blogで報告します。他のイベント開催者の方々の参考になれば幸いです。
協賛金収入について最終的な確定が遅くなり例年より遅いご報告となりました。
PyCon APAC 2023は、PyCon APAC 2013以来、10年ぶりにAPACイベントとして開催するイベントとなりました。APACということもあり、海外からのスピーカーや参加者の方も多く来場される盛況のイベントとなりました。
これは、参加者の皆さん・スポンサーの皆さん・そしてスタッフの皆さんのご協力のおかげです。本当にありがとうございました。
例年同様、PyCon APAC 2023のスタッフ活動はボランティアであり、収支データにもスタッフへの給料・報酬といった項目はありません。
また、黒字となった金額については、一般社団法人PyCon JP Associationの会計を介して、「日本国内のPythonユーザのために、Pythonの普及及び開発支援」に利用されます。
収支概要
項目 | 金額[千円] | |
---|---|---|
売上 | スポンサー協賛収入 | 27,798 |
参加者収入(チケット・グッズ収入) | 8,007 | |
小計 | 35,806 | |
支出 | 荷造運賃 | 55 |
広告宣伝費 | 10,215 | |
旅費交通費 | 715 | |
通信費(インターネット関連・配信費) | 4,127 | |
消耗品費 | 72 | |
支払手数料 | 549 | |
会場費 | 12,241 | |
支払報酬(同時通訳・法務) | 675 | |
小計 | 28,682 | |
純損益 | 7,124 |
他、決算確定後に入金の2023年度分スポンサー協賛収入400,000円あり
詳細データは、こちらで参照可能です。
PyCon APAC 2023の予算管理・会計を振り返って
PyCon APAC(PyCon JP)イベント会計ならではの考え方として、会場費などの固定的なコストに対してはスポンサー収入を相当させ、飲食物などの変動的なコストについては参加費収入を相当させています。これにより見合った内容での参加者の増減にあまり影響を受けない安定的な会計を目指すことができます。この考え方は私もほかのイベントの主催や会計を行う際にも活用しています。
PyCon APAC 2023のイベントは、COVID-19禍以前のスタイルに近いスタイルとなり、広い会場を使用しての複数トラックのセッションによるハイブリッド開催となりました、これは会場費が高額になるだけではなく、同通機材の大規模通日使用や複数トラックのコントロール配信など固定的なコストが多くかかります。
今回、イベント収支を黒字で終えることができた大きな要因は、このような現地参加者数が読めない状況の中で参加者数に応じたランチやパーティの飲食物数量と費用の調整を開催直前、開催当日まで行い、Python Software Foundation(PSF)からのスポンサードを追加でいただくことができたなどの効果によるものが大きいです。
また、例年収支を黒字で終えることができている大きな要因は、ボランティアスタッフであるにも関わらず、スタッフのコスト意識の高さ・努力があります。
また、PyCon APACという名称となり、スポンサーシップへの応募が少ないことを覚悟・想定して予算組みをしていましたが、最終的には多数の応募をいただくことができました。
PyCon APAC 2023は、エンジニアのコミュニティ活動に理解のあるスポンサー企業の皆さん、参加者の皆さん、スタッフ一人ひとりの意識と努力のおかげで、イベント収支を着地させることができました。
改めまして、ありがとうございました。
PyCon JP 2024について
今年もPyCon JP 2024が9月27日より開催となり、チケット発売が開始されています。
PyCon JP 2024
皆様、是非一緒にPyCon JP 2024に参加して盛り上がりましょう!
0 件のコメント:
コメントを投稿