2015-09-29

PyCon JP 2015 Diamondスポンサー MonotaRO社の紹介

一般社団法人PyCon JP代表理事を務めています、寺田です。PyCon JP 2015 では事務局スポンサー担当をしております。

PyCon JPでは毎年スポンサー企業を募集しております。昨年(2014)より、最上位のスポンサーレベルとして、Diamondスポンサー(1社のみ)を設定しました。より多くのアピールをしたい企業がいるのではないかということを考えた反面、Diamondレベルの100万円(+消費税)という金額を支払っていただける企業は簡単には出てこないと考えていました。

今年は、Diamondスポンサーになっていただける企業が現れました。それらの経緯や、なぜDiamondレベルを選択したのかをインタビュー形式でお伝えします。


MonotaRO社から、執行役IT部門長である、安井さんにご回答をいただきました。

株式会社MonotaRO 執行役IT部門長 安井 卓氏

 

インタビュー

 

MonotaRO社について


-- MonotaRo社の紹介をお願いします。

株式会社MonotaROは、兵庫県尼崎市(大阪市の隣)に本社があり、主に製造業や建築・工事業、自動車整備業で使用されるような各種工具や消耗品を、事業者様向け(B2B)にネット販売しています。これらの商材は「間接資材」と呼ばれ、仕事をするには必要不可欠なのですが、種類がとても多く、原材料と比べると額が大きくないので、とくに中小企業は調達に苦労していました。

MonotaROでは、コンピュータやインターネットを活用し、大量の商品からほしいものを見つけやすくする検索、価格を表示し一物一価での提供(価格交渉不要)、在庫品は15時までに発注いただければ当日出荷、といったサービスを提供し、お客様の間接資材調達にかかるコスト削減に貢献しています。

当社は、住商グレンジャー株式会社として2000年に設立しました。2006年に株式会社MonotaROに社名変更し、東証マザーズに上場。2009年には東証1部に上場しております。2014年度の売上は449億円、2015年度は575億円の売上を見込んでおり、毎年20%超の伸びを達成しています。日本の間接資材市場は5-10兆円と言われており、まだまだ国内でも成長の余地はありますし、海外にも積極的に展開し、世界中のお客様にサービスを展開していきます。


-- MonotaRO社で働く魅力はどんなところですか?

一言で言うと「働きやすく成長できる会社」ですね。

正社員は250名弱でコンパクト。倉庫で働いている物流部門のメンバーを除けば、すべての社員がワンフロアにおり、コミュニケーションも容易です。MonotaROの行動規範は「他人に敬意を払うこと」。全員が役職でなくさん付けで呼び合っており、風通しの良い会社です。また、従業員数が多くないので必然的に自身の業務範囲も広がり、裁量も増えることで、様々なチャレンジができます。その分自分の発言や行動には責任が求められますが、小さな失敗は大きな成功のもとなので失敗から学んでいける「いい失敗」は歓迎されます。会社の成長とともに自身も成長していける、そんな会社ですね。

ITエンジニア視点でいえば、当社がほぼすべてのシステムを自社開発・運用している、というのも大きな魅力ですね。自分が開発したシステムがどのように使われているのか、どのように会社に貢献しているのか、というのが目の前でわかります。それに直面して辛いこともありますが、システムを改良していく原動力にもなります。我々のモットーは「システムづくりではなくサービス提供である」ということ。システムを開発するところがゴールではなくスタートなんですね。それを利用したサービス提供こそが我々のミッションです。


スポンサーシップの目的


-- PyCon JPのスポンサーをして頂いた目的は何でしたか?

我々はネット通販の事業者ですが、事業者様向けのサービスのため、一般知名度が高くありません。とくに、IT企業としてみられることがあまりないので、ITエンジニアの就職・転職先の候補に上がりづらいのが我々の課題です。その課題を解決すべく、優秀なエンジニアが集まるPyCon JPのスポンサーになることを決断しました。

また、我々のシステムは、創業当初の2001年から、基幹システムやECサイトなど、ほとんどすべてが Python で書かれています。Python を利用させて頂いて大きくなってきた会社ですので、Pythonコミュニティへの還元という目的もありますね。


-- PyCon JPに対して期待していることはどのようなことでしょうか?

ズバリ、IT業界でのMonotaROの知名度を上げることですね。

MonotaRO という会社が関西にあり、 Python を利用してシステムを自社開発して成長している、ということだけでも来場者の方々や Python を利用する方々にお伝えできれば、それは大成功です。それに加えて、 Python を軸にして集まってきたエンジニア同士の交流を期待したいですね。弊社のエンジニアも多数参加しますが、普段は関西・尼崎市で仕事をしているため、なかなかこういう場で話ができませんから、こういった機会にたくさんのお話ができればと思っています。


-- なぜ、最上位のDiamondレベルのスポンサーを選ばれたのでしょうか?

上記の目的を達成するには、他社と同じではダメだと感じたからです。横並びではなく唯一のDiamondスポンサーだからこそ、 MonotaRO という会社を認識していただける最短経路ですから。当社の考え方としても、まわりと同じことをやるのではなく、変化を恐れずに違うことをやる、というのはマッチしていますから。

PyCon JPについて


-- PyCon JPに対して要望はありますでしょうか?

Python エンジニアが交流できる場、というのをどんどん提供していただきたいですね。

以前に比べれば日本でもユーザがかなり増えましたが、世界と比べるとまだまだ比率は高くない。 Python エンジニアの層が広がっていき、Python で仕事が出来る環境が増えていけば、 Python の価値も上昇していきますから。我々も主に関西で協力していきます。


--  PyCon JPの参加者の方へのメッセージをお願いします。

「MonotaROはいい会社です」これだけは覚えていただければ大変嬉しく思います(笑)。

PyCon JP は Python を軸にしてさまざまな方々がつながることができる貴重な場ですから、 Python だけでなくいろいろな話をして、人脈を構築していくことが、今後のエンジニア人生に活かされると思います。ただ話を聞くだけではなく、いろんな人に話しかけてみてください。その際、私やMonotaROの社員にも声をかけていただければと思います。当日皆様とお会いできるのを楽しみにしています。

安井さんからの熱いメッセージ

お話を伺って

MonotaRO社は、古くからのPythonユーザが集まる会社であるということを知りました。PyCon JPを通じて、会社のアピール、Pythonユーザとのつながりを深めていただけたら、PyCon JPスタッフとして非常に嬉しいことです。

PyCon JP 2015カンファレンス開催中、MonotaRO社は、常設ブースを設置頂く予定で、多くの社員も参加いただけるようですので、お声がけをしていただければと思います。
今回インタビューにお応えいただいた安井さんも、カンファレンスDay2日目の10月11日(日) には、会場にお越しいただけると聞いております。お話を聞いてみるといろいろな発見があると思います。

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