PyCon night Tokyo 開催!!
先日「PyCon night Tokyo 2017.05」を開催いたしましたので今回はその開催報告をいたします。
- PyCon night Tokyo 2017.05 https://eventdots.jp/event/617886
PyCon night Tokyo とは
みなさまご存知のとおり、PyCon JP はプログラミング言語 Python の国際会議、カンファレンスです。PyCon night Tokyo はよりカジュアルな形式のイベントです。
イベントです、といっても、決まった様式があるわけではありません。PyCon night Tokyo は今回2回目です。前回は、2016年に『PyCon night Tokyo 2016』として有志の手によって開催されました。Walt Disney のエンジニアである Paul Hildebrandt 氏を迎え、普段はなかなか聞けないトークが繰り広げられた一夜は、いち参加者としてとても印象深いものでした。
開催の経緯
もともと、これまでのコミュニティ活動をつうじて知り合った Microsoft の Evangelist チームのかたと、Python x Microsoft でなにかイベントができたら素敵ですよね、という話を続けていました。
そんな折、decode:2017 にあわせて Microsoft の Principal Software Development Engineer が来日するという好機を得られました。今回 Keynote スピーカーとしてお招きした Michael Lanzetta 氏です。decode:2017 は Microsoft 主催のデヴェロッパー向けカンファレンスで、Michael は decode:2017 のスピーカーでもあります。
前述のとおり、PyCon night Tokyo に決まった様式はありません。ちょうど前回の「2016」から1年程度経っていたということもあり、今回「2017」という看板をさげて開催する運びとなりました。
Keynote:
Keynote は Michael による「Learning from Big Data Using PySpark and Jupyter」です。分散処理フレームワーク Apache Spark の Python インターフェースである PySpark のトピックを導入として、彼の専門領域である大量データ処理や、機械学習、画像処理などの話題に発展しました。
Microsoft Azure で Spark Cluster を構成して実行するという "ならでは" のデモもありました。会場の Spark や PySpark のユーザーや、機械学習にとりくむエンジニアからの質疑もありとても充実した Keynote となりました。
Main Session:
今回さらに幸運なことに、堀越 真映 さんにトークいただけることになりました。堀越さんは pandas および Dask の core committer であり、データ分析やデータ処理のプロフェッショナルとして活躍中です。
今回「Data processing using pandas and Dask」と題して、pandas および Dask について、おもにデータ処理のアーキテクチャについてお話いただきました。
参加者の認知度として、ほとんどのかたが pandas を知っていたいっぽう、Dask は多くのかたがまだ使ったことがない、あるいは知らないという状況でした。堀越さんの明瞭な解説により、Dask に興味をもったかたも多くいらしたのではないでしょうか。
LT:
懇親会の時間を利用して Lightning Talk を実施しました。
PyCon JP 2017 Staff @massa142 から PyCon 開催の告知、@takanory からは Python Boot Camp の紹介のほか、彼自身が最近寄稿した Software Design 2017年 6月号 の書籍プレゼント企画も行われました!
会場:
前回に引き続き今回も イベント & コミュニティスペース dots. に会場提供いただきました。照明やチェアからラグジュアリ感ただよう素敵な空間です。
コミュニティ活動において会場確保は常につきまとう課題ですので、会場をお借りできるのはとても有り難いことです。
振り返り:
上述のとおり、今回たまたまタイミングがあって PyCon night Tokyo という形でイベントを開催することができました。ところで、僕自身は PyCon JP のスタッフではありません。@terapyon ら PyCon JP 関係者のみなさま何名かに相談した結果このようなイベントを実行できたのは Python コミュニティのひらかれた精神あってこそだと感じます。
参加者の一名から、なぜあなたがたは時間を割いてこのような活動をしているのかと問われました。その場では「わたしたちは日々 OSS の恩恵を受けていて、恩返しをする必要があるので」ということを答えたのですが、実際のところはよくわかっていません。ごく個人的には「よいものがよい人たちへより広まったほうがよいので」というくらいの考えなような気もします。
結果的には海外からの参加者との交流など僕自身の交友も広まって、楽しい一夜となりました。
反省点としては、ゲストスピーカーに対する "おもてなし" をもう少しできればよかったこと、パーティ用飲食物の発注量を見誤ったことでしょうか (後者については有志のかたにご協力いただいたことによりことなきを得ました!ひたすら感謝です)。
また来年、どなたかの手によってこのようなイベントが開催されることをこっそりと期待しております。
謝辞:
登壇くださいました Michael と堀越さんに心よりの御礼を申しあげます。お忙しいところお時間を割いていただき、また素晴らしい機会をいただき誠にありがとうございました。
参加者のみなさま、イベントにご参加いただきありがとうございました。コミュニティイベントは、みなさまの参加や質疑応答、そして懇親会での交流をとおしてはじめて成功するものです。
今回開催にあたりご協力いただきました Microsoft 畠山さま、会場提供いただきました dots. 関係者のみなさま、大量発注に快くご対応いただけるピザハットおよびカクヤスのみなさま、そして運営チーム、ありがとうございました!
Well-Done!!
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