今年もトークセッションの採用において選考を行う予定です。
https://pycon.jp/2015/ja/talks/cfp/
そこで、選考方法が明確でない!と言ったご意見や、選考がどのように行われているのか知りたい、というようなお話を聞くので、この度詳しく説明させて頂きたいと思います。
皆さんの、プロポーザル (演題の提案) の投稿の助けになれば幸いです。
昨年の選考の様子が以下のブログ記事にて公開されています。
今年はいくつか変更点がありますが、この内容を元に説明させていただきます。
http://pyconjp.blogspot.jp/2014/07/pycon-jp-2014.html
レビュー方法について
PyCon JP 2015 では昨年同様に、運営スタッフと運営メーリングリストで公募したボランティアのレビュワーの方々と共にレビュー(査読)を行います。昨年は 11 名で行いました。
今年も、レビュワーの募集を PyCon JP の Organizer ML 上で行う予定です。
レビューは、PyCon JP のサイトにレビューシステムが用意されており、これを利用して行います。このシステムは、PyCon US で使われているものと基本的に同じです。
また、レビューシステム上では、プロポーザルを投稿していただいた皆さんにフィードバックコメントを送ることができるようになっており、適時レビュワーはこの機能を利用して皆さんにフィードバックを送ることもできるようになっています。
よって、早めに投稿するとレビュワーからフィードバックが届く可能性があります! みなさん、プロポーザルは早めに投稿しましょう。
レビューは、それぞれのプロポーザルに以下の4段階評価をレビュワーの皆様に投稿していただきます。
- +1 — Good proposal and I will argue for it to be accepted. (良い、採用されるべき)
- +0 — OK proposal, but I will not argue for it to be accepted. (まあまあ、採用されてもいい)
- −0 — Weak proposal, but I will not argue strongly against acceptance. (ちょっと弱い、採用されても文句は言わない)
- −1 — Serious issues and I will argue to reject this proposal. (問題があるので、採用されるべきではない)
去年の選考では、明確に発表の内容が想像できるもの、今年のテーマに沿ったもの、今までなかったような発表、などが良い評価を得られるポイントになっていたと感じます。
また、今年はプロポーザルが投稿された時点ですべて公開されます!
https://pycon.jp/2015/ja/proposals/vote_list/
(既に投稿して頂いている方、ありがとうございます!)
皆さんから SNS などで得られる意見も、レビュワーは参考にします。よって、意見をどんどん投稿していただけると嬉しいです。
最終的な選考方法
レビューが終了すると、選考会議を行って集まった評価値を元に、最終的なプログラムを決定します。
基本的に、+1 の多い順番から並べていき、一定以上はすべて通過となります。
つまり、+0 や -0, -1 の数より、どれだけ多くの +1 が取れるかが重要です。
昨年度で言えば、複数の +1 がないプロポーザルは通過していません。
最終的には同じような評価で並ぶので、基本的には評価の点数順になりますが、カテゴリの偏りなどを考慮して、話し合いをして最後の穴埋めをします。
この時に、-1 や -0 がついていると、大きな問題となることが多いです。
まとめ
プログラムチームから皆さんにお伝えしたい点は以下の3つです。
-
要約をなるべく詳しく記入しましょう!
一言、一文では、実際は良い内容でも +0 やマイナスの評価になりがちです。 - 発表の肝となる部分を明確に!
レビュワーは、ほぼすべてのプロポーザル (100件近く) に目を通しています。つまり、他に同じような内容があると、要点が明確になっているかどうかが、良い評価を得られるポイントになります。 - はやめに投稿してください!
フィードバックがもられるかもしれません?!
皆さんの素晴らしいトークをお待ちしています!
https://pycon.jp/2015/ja/talks/cfp/
また、演題募集についてご意見・ご質問がありましたら、program [at] pycon.jp まで気軽にお問い合わせください。
レビューが終わって、最終的なプログラムが公開された時点で、また今年の選考の動向について情報を公開する予定です。
補足情報
他のカンファレンスにはなりますが、PyCon US のサイトでは以下のような情報が用意されていますので、こちらも参考にしてみてください。英語ですが、PyCon JP でも役に立つ内容が載っています。
- Proposal Advice: https://us.pycon.org/2015/speaking/proposal_advice/
- Proposal の例: https://us.pycon.org/2015/speaking/proposal_advice/samples/SpacePug/
また、PyCon JP のスタッフで、毎年応募されている清水川さんが、昨年 PyCon JP 2014 に応募したプロポーザルの内容をブログで公開されています。
http://www.freia.jp/taka/blog/pyconjp2014-pycharm-and-other-rejected-proposals/index.html
どのように書けばよいか想像できない方は、この情報も参考にしてみてください。
(同じように書けば通るというわけではありません。また、スタッフは、自分自身のプロポーザルはレビューすることができない上に評価も閲覧することができない仕組みになっています。)
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