PyCon JPのスポンサーになるってどういうこと?
「PyCon JPではスポンサーを募集してるけど、実際にスポンサーになるのってどうなのだろう?」「それなりにお金を出す訳だけど、本当にそれだけの価値はあるのだろうか?」そう思われるスポンサー担当者の方も多いと思いますし、実際運営している僕達もスポンサーになって頂いた結果どのようなメリットが提供できているのかをしっかりと把握できてはいません。
そこで、スポンサー担当スタッフの寺田と記事担当スタッフの畠の2人で前回のMicrosoft社に続いてPyCon JP 2014のスポンサーであるGOGA社にお邪魔をして、小山社長と今関取締役にお話を伺ってきました。
お話を伺った 小山社長(左) と 今関取締役(右) |
PyCon JPの印象
-- PyCon JPに対してどのような印象をお持ちですか?
PyConはPythonを好きで活動してる人が参加しているイメージがあります。過去に1人弊社のエンジニアが登壇したことがあったのですけど、半年後くらい経ってひょろっとイベントで見たということで応募してくれた方がいまして、2年経った今でもエンジニアとして活躍してもらえています。こういう採用に期待し過ぎてしまうのは良くないけど、それでもPythonのコミュニティと関わる良い機会なのかなと考えています。
-- ありがとうございます。採用といったような目に見える成果が上がっているのはスポンサーをして頂いた甲斐があって嬉しいですね。
スポンサーをする目的
-- それでは、スポンサーをして頂いた目的は何ですか?
Pythonのマーケットが広がって欲しいと考えています。そのためにも、PyCon JPも盛り上がって欲しいですね。そのために、今後もスポンサーとして貢献していきたいと思っています。
Pythonってアメリカでは割と使われる割合が高く、データ分析とか学術系では使われることが多いのですが、業務で使われることはあまり多くありません。弊社も創業当時はPythonを使っていなかったのですが、AppEngine Pythonの登場によって使うようになりました。一時期AppEngine Pythonの業務が半分くらいになることがありまして、それ以降AppEngineに限らずPythonを使っています。Pythonをメインで使用するようになったので、Pythonの市場ですとかエンジニアが増えてくれると我々にもプラスだなと思って、スポンサーをさせて頂いています。
PyCon JPの成果だと思うのですが、最近は我々のような業務システムでPythonを使うことに対してお客様から何かを言われることが減ってきました。PHPのマーケットは勿論大きいのですがその分エンジニアも多いので、対してPythonはマーケットの割にエンジニアが少ないので、Pythonを使用する方が競争が厳しくないのかなと思っています。
-- それは僕も実感しています。最近は特にPythonエンジニアが足りないという話を聞くので、その傾向は強いのではないでしょうか。
受託仕事ボード
-- PyCon JPに対して何か要望だとかこうなっていると良いというものはありますか?
PyCon JPやPython界隈を盛り上げて行って欲しいです。参加者も年々増えているでしょうし、求人と求職者だけではなく、仕事を頼みたい会社と仕事を欲しい会社やフリーランスとの架け橋が欲しいですね。毎年やられている求人向けのジョブボードだけではなく、受託仕事ボードみたいなのがあると面白いのではないでしょうか。
受託仕事ボードの説明をする小山社長 |
-- そういうのがあったら皆さん書きますかね?
書くんじゃないですか。来たところでやらなければいけないと言う訳ではないですし、選択肢が多い方が付加価値って大きくなるので、相談が来たらありがたいと思いますよ。
やるやらないは相手とか金額とか見てやると思うので。フリーランスの人でも良いですし、受託やってる会社でも良いですし。会社名とか、何人程度の会社なのかとか、やりたい仕事とか、どんな技術があるのかとか、そういうフォーマットを決めて、当日紙に書いてもらってボードに貼るみたいな感じで。web製作会社年鑑ってあるのですけど、それと同じようにPython受託年鑑みたいなのが欲しいですね。今って仕事を出せる先が少ないから、エンジニアも増えないし、そこがブレーキになっている面もあると思います。
-- 確かにそうかもしれませんね。大してコストもかからないので、今年のPyCon JPの企画としてやってみたいです。
発表について
-- 他に何かありますか?
学会とかだとよくあるのですが、講演のプロシーディング(講演要旨)があると嬉しいですね。SlideShareにリンクがあってスライドが上がっているのでも良いのですけど。事前に見て質問を考えたり、講演後に動画を見るかどうかの参考にしたりするための何かしらが欲しいです。スライドを事前提出にすると講演者の負担は上がってしまうと思うのですが、その分講演の質が上がるのではないかと思います。
-- なるほどです。講演者に受け入れられるかはわからないですが、プログラム担当に伝えて検討したいと思います。本日は興味深いお話をありがとうございました。
お話を伺って
日本のPython界隈について真摯に考えていることが伝わってくる、とても興味深いお話でした。提案して頂いた受託仕事ボードという企画は今年のPyCon JPで採用する予定です。
PyCon JP 2015ではスポンサーを募集中ですので、これを読んで少しでもスポンサーに興味を持って頂ける方がいると嬉しいです。ご興味を持ってくださった方はsponsor@pycon.jpにお気軽にご連絡ください。ご質問やご相談も大歓迎です。
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