2024-08-30

PyCon JP TV #43「Python 3.13の新機能を試す」を配信しました。次回 #44は2024年9月6日(金)配信、テーマは「PyCon JP 2024の楽しみ方」

鈴木たかのり@PyCon JP Associationです。 

PyCon JP TV #43「Python 3.13の新機能を試す」を配信したのでその報告と、次回#44「PyCon JP 2024の楽しみ方」の予告です。

配信予定のGoogleカレンダーはこちらです。配信日を忘れないようにカレンダーへの登録をお願いします。

PyCon JP TV #43: Python 3.13の新機能を試す

前回のPyCon JP TVでは「Python 3.13の新機能を試す」と題し、2024年10月リリース予定のPython 3.13の新機能について紹介しました。
視聴してくれたみなさん、チャットで参加してくれたみなさんありがとうございます。見て面白かったら高評価してくれたり、チャンネル登録してくれるとうれしいです。
動画はこちらです。


各種関連情報へのリンクなどは、以下のPyCon JP TVのWebページで確認できます。 
Pythonニュースでは以下についてとりあげました。
  • PyCon JP 2024関連
    • PyCon JP 2024 チケットの種類と販売開始日のお知らせ
    • Meet Our Keynote/Invitation Speakers : PyCon JP 2024
    • PyCon JP 2024トーク、ポスター、コミュニティーポスター決定のお知らせ
    • Python Boot Camp & PyLadies Caravan 遠方参加者支援募集のお知らせ(PyCon JP 2024)
    • PyCon JP 2024 スポンサーをご紹介します (更新)
  • Python国内イベント関連ニュース
    • Python Boot Camp in 愛知 3rdを開催しました。
    • Python Boot Camp in 山形3rd (@産業短大庄内校) を開催しました
    • Python Boot Camp in 山形3rd (@産業短大庄内校) を開催しました
    • 8月31日(土) PyCon mini Shizuoka
  • 海外Pythonイベント関連ニュース
    • PyCon US 2024参加レポート
    • 8月24日、25日 PyCon MY 2024
    • PyCon Taiwan 2024のトーク一覧

メイントーク: Python 3.13の新機能を試す

メイントークでは、2024年10月に正式リリース予定のPython 3.13の新機能を、実際のデモも交えながら紹介しました。便利になった対話モード、実験的なビルド、新しい型ヒントなど、さまざまな新機能があります。

特に対話モードはとても便利で、開発は他のバージョンのPythonを使っていても、対話モードを使うときだけはPython 3.13を使ってもいいかなと思います。

PyCon JP TV #44 予告: PyCon JP 2024の楽しみ方

次回のPyCon JP TV #44は、2024年9月6日(金)に19:30から配信予定です。

メイントークのテーマは「PyCon JP 2024の楽しみ方」です。

日本最大のPythonイベント、PyCon JP 2024が9月27日(金)〜29日(日)に東京で開催されます。パーソナリティー2人も共同座長として運営に携わっており、開催準備の真っ最中です。ライブではパーソナリティー2人の視点で、イベントの概要の紹介、注目のポイント、個人としてのイベントの楽しみ方などをお伝えしたいと思います。

それでは、次回のPyCon JP TVでお会いしましょう。お便りもお待ちしています。

「こんな内容を扱ってほしい」「パーソナリティーへの質問など」お気軽にご意見お寄せください!!


 

2024-08-26

PyCon JP 2024 プロポーザル採択の裏側


PyCon JP 2024の池田です。今回はPyCon JP 2024におけるプロポーザル採択の裏側を公開します。今年はトークに関してはプロポーザルが193個あり、その中から45個を採択しました。倍率は実に約4.3倍でした。

採択に至るまでのプロセスについて、このブログで公開することで、参加者の皆さんのPyCon JPへの理解がより深まれば非常に嬉しく思います。またこれから技術カンファレンスを開催してみたいという方にとって、出来るだけ参考になるように書きたいと思います。


最初に少しだけ今年の採択プロセスをどう決めたか説明させてください。私は今年初めて採択を担当するチームに入り、メンバーと共にゼロベースに近いやり方で採択プロセスを構築しました。そのため以下に記載する内容は昨年度までのプロセスを直接説明するものではありません。同様に来年度以降もこのプロセスで採択を行うということも意味しません。それをご理解いただいた上で読んでいただければ幸いです。

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https://pyconjp.connpass.com/event/324211/

採択の流れ

採択は以下の簡単に書くと3ステップで行われます。


  1. CfPの開始

  2. レビュアーによる非同期レビュー

  3. 採択会議


これらの3ステップについて少しだけ詳しく説明していきます。

1. CfPの開始

今年は開催から5ヶ月前の4月にCfPを開始しました。


CfP開始アナウンスのブログ投稿: https://pyconjp.blogspot.com/2024/04/pyconjp2024-cfp.html


CfP開始前には「どのような基準で今年は採択するか」というテーマについてチーム内で議論しました。これはCfPのアナウンスの中に採択基準が含まれていればプロポーザルを書く際の指針になると考えたためです。


「採択基準」を考える上では「そもそもどのようなプロポーザルをPyCon JP 2024で採択したいか」という根源的な質問に回答する必要があります。1つの正解がない類の命題なので、チーム内で議論を繰り返し、コンセンサスをまとめていきました。


その際、以下のような観点を考慮しながら議論を行いました。


  • これまで築かれてきたPyCon JPのカルチャー、PyConのカルチャー

  • 今年のテーマである「from everyone import PyConJP」

  • 他のカンファレンスの採択方針


参考にさせていただいた他のカンファレンスは下記の通りです。


議論の結果、今年は以下の4つの基準で採択を行うことにしました。


  1. 関連性: Pythonコミュニティに関連する内容か?

  2. 明確性: トークの内容が明確に書かれているか?

  3. 専門性: 内容が自身の経験や専門的な内容に基づいて書かれているか?

  4. 実用性: 面白い内容あるいは役に立つ内容か?


例年の採択基準と比べるとかなり少なくなりました。少なくなることのデメリットはもちろんあると思いますが、レビュー時にレビュアー同士の意思疎通は取りやすくなる、というメリットがありました。


そして、CfPを開始しました。最終的に集まったプロポーザルは243個でしたそのうちトークのプロポーザルが193個で枠が45個だったため約4.3倍の倍率でした。

2. レビュアーによる非同期レビュー

皆さんが続々とプロポーザルを提出してくれる中、レビュアーによる非同期レビューがスタートしました。


非同期レビューの目的は、「様々な専門分野を持った多数のレビュアーによる包括的なレビュー」です。PyCon JPのプロポーザルはありがたいことに、かなりバラエティに富んでいます。Web、DS、IoT、ゲーム、CPython実装など幅広い分野のプロポーザルがあるため、少ないメンバーでレビューを行うと特定の分野のプロポーザルが偏って採択されるおそれがあります。


またプロポーザル数の問題もあります。改めて今年のプロポーザル数は合計で 243 でした。1プロポーザルを3分でレビューしたとしてもすべてのプロポーザルをレビューするためには12時間かかります。そのため手分けをしてレビューする必要がありました。


レビュアーはPyCon JP 2024メンバー内/外から募集しました。全てのレビュアー候補者に対して「レビューのための専門性とその根拠となる経験」について伺い、PyCon JP 2024チームがレビュアーとして相応しいと判断した方にレビューを依頼しました。レビュアーは合計19人でした。


レビュアーの皆さんとは、まず前述した採択基準について認識合わせを行いました。その後、19人のレビュアーがCfP管理システムである pretalx を通じて、得点とコメントをプロポーザルに付けました。レビュー期間は1ヶ月弱レビュー数は合計で1170でした。レビュアーの皆さまに改めてこの場を借りてお礼申し上げます。


レビューの得点は「1. CfPの開始」に記載した「4つの採択基準」に基づいて1-5点で行いました。レビュー得点のヒストグラムは以下の通りです。



またレビュアーごとの得点分布をbox plotしたものが以下です。ご覧いただける通りレビュアーによって得点の付け方にバラツキがありました。これはある程度しょうがないかと思います。ただこれにより不公平な結果になるといけないため、基本的に全てのプロポーザルには3つ以上のレビューがされることを目標にし、結果的にはほぼ全てのプロポーザルに4つ以上のレビューがつきました。


さらに、次で解説する採択会議では、プロポーザルにおける標準偏差をチェックし、標準偏差が1以上のものはなんらかのレビュー観点のバラツキが発生していると考え、レビューコメントと中身を特に丁寧に確認するようにしました。

3. 採択会議

最終的な意思決定は、採択会議を開催しPyCon JP 2024メンバー内の責任者3名で行いました。採択会議は朝10:00-18:00くらいまで一日がかりで開催しました。


3名による偏った意思決定がなされないように、意思決定プロセスに問題がないかをオブザーバー2名が意思決定の方法を同席し確認しました。さらに最終的な結果にも問題がないかは、PyCon JP 2024メンバー全体で確認しました。


採択会議は以下の手順で行いました。


  1. (準備) 難易度、ジャンルによる採択数のガイドライン決定

  2. (準備) Tierの分類

  3. (当日) 各プロポーザルの順次精査

  4. (当日) タイムテーブル案の作成


1. (準備) 難易度、ジャンル、言語による採択数のガイドライン決定

まず採択するプロポーザルの全体的なバランスを決定しました。難易度、ジャンル、言語の3つの軸を元にそれぞれの目安の数を議論しました。目安の数を決めるにあたっては、昨年度の来場者アンケート(https://pyconjp.blogspot.com/2024/04/pycon-apac-2023.html)と今年のプロポーザルの比率を元に自分たちの経験と体感を鑑みて決定しました。


2. (準備) Tierの分割

採択会議で全てのプロポーザルを精査できるのがベストなのですが、243個のプロポーザルを1日で精査することは不可能なため、事前に5つのTierに分類しました。Tierの分類は、スコアの平均値とスコアのバラツキを元にルールを策定し、「安定してスコアが高いプロポーザルが高いTierに分配される」ように分類しました。


3. (当日) 各プロポーザルの順次精査

当日は会議室に集まり、大きいディスプレイにプロポーザルを投影して、1つずつ3人で精査していきました。上で作成したTierを用いて、「Tier1を全精査」→「Tier2を全精査」というように進めました。


今年からメンバーが採択を効率的に進めるためのアプリケーションを実装してくれたので、こちらも活用しながら精査を進めました。


この精査で採択されるプロポーザルが全て決定しました。


4. (当日) タイムテーブル案の作成

採択プロポーザルが決まったら、そのままタイムテーブル案の作成です。事前に印刷してきていたプロポーザルカードを用いて、並べながら「あーでもない、こーでもない」と言って決めていきました。

最終的にはそれぞれのメンバーが「私だったらこういう風にトークをまわりたい」という意見を言い合い、様々なバックグラウンドを持つ参加者にとって満足感のあるタイムテーブルを目指しました。


こうして7時間に及ぶ採択会議が完了しました。


採択されたプロポーザルの一覧は以下のブログ投稿でご確認ください。


PyCon JP 2024トーク、ポスター、コミュニティーポスター決定のお知らせ

https://pyconjp.blogspot.com/2024/08/pyconjp2024-talk-poster-and-community-poster-selections.html

最後に

以上がPyCon JP 2024 プロポーザル採択の裏側になります。いかがだったでしょうか?私は正直、当初想像していたよりも何倍も大変だったと感じました。今まで当たり前のように参加していた技術カンファレンスの裏側でこんな大変なプロセスが行われていたかと思うと、今まで以上に技術カンファレンス運営スタッフの方への感謝の気持ちが強くなりました。


今回は4.3倍という高倍率なこともあり、泣く泣く採択できなかったプロポーザルもありました。プロポーザルを見ていると皆さんの熱意が伝わってきて、運営側も気合を入れなければと感じました。


いよいよ本番が一ヶ月前に迫りました。この激戦から採択された皆さんの発表を心待ちにしています。参加者の皆さんも楽しみに待ちましょう。

PyCon JP 2024のチケットが発売されています。まだご購入されていない方はconnpassから!
https://pyconjp.connpass.com/event/324211/

PyCon JPの運営に興味を持った方は是非メンバーになってください。今年度の運営スタッフは募集終了していますが、来年度もまたスタッフを募集する予定です。是非ブログやSNSをチェックしていてください。

Open Developers Conference(オープンデベロッパーズカンファレンス)2024に出展・発表します

一般社団法人PyCon JP Association運営メンバー・PyCon JP 2024主催メンバーのPeacock (@peacock0803sz)です。
私たち一般社団法人PyCon JP Associationが後援しているイベント「オープンデベロッパーズカンファレンス (ODC) 2024」に私(Peacock)が出典・発表するので、その紹介・宣伝です。

会場のdocomo R&D OPEN LAB ODAIBA


「オープンデベロッパーズカンファレンス(ODC) 2024」について


普段出展などを行なっているOSC (オープンソースカンファレンス)とは違い、開発者がメインの参加者となるイベントです。
公式ページより引用すると、イベント概要は以下のようになっています。

「開発」「開発者」をキーワードに最新情報を提供します。
   ・セミナー
    - 開発トレンドの最新動向や、DevOpsなどをテーマにしたセミナー
   ・主なテーマ
    - 言語・ミドルウェア
    - スマホアプリ・Webサービス開発
    - クラウド活用(XaaS)
    - CI/CD/DevOps
    - AI・機械学習


日時は 2024年9月7日(土) 10:00-18:00 で、場所は昨年に続き「docomo R&D OPEN LAB ODAIBA(台場フロンティアビル 12F)」での開催となります。

参加申し込みは下記connpassからとなります。

https://ospn.connpass.com/event/325442/


ブースを出展します


OSC同様に一般社団法人PyCon JP AssociationではPython Boot Camp (PyCamp) & PyLadies Caravanとしてブースを出展します。
(ワンオペなので、後述する朝一番の発表が終了次第の予定です)

主催イベント「Python Boot Camp (PyCamp)」や、支援している「PyLadies Caravan (女性限定)」について知ってもらったり、地方での開催を誘致することが目的です。
東京23区以外に在住・知り合いでPyCamp, PyLadies Caravanに興味がある方は是非ブースで声をかけてもらえると嬉しいです。


また同様に主催している、日本国内で最大・年に一度のPython全般に関する国際カンファレンス「PyCon JP 2024」についても主催メンバーとして関わっているので紹介・告知予定です。
私は2020から主催メンバーとして活動しているので、質問などにも回答したりできると思います。

発表「Pythonパッケージ管理ツールの最新情報 (Version 2024.09)」について


開発者との交流がテーマである本イベントでは45分の登壇発表も予定しています。
タイトルは「Pythonパッケージ管理ツールの最新情報 (Version 2024.09)」の予定です。
セッション詳細ページ: https://event.ospn.jp/odc2024/session/1658394

発表内容は以下のように予定しています。
(朝一番なので結構ドキドキしています....)

ここ数年でPoetryをはじめRye, uvなどの登場によって、Pythonのパッケージ管理ツールを取り巻く状況が激しく変化しています。
関連する多数のPEP (Python Enhancement Proposal)も採択・実装が進んでいて、最新情報をキャッチアップしきれていない方も多いのではないでしょうか。
そこでPyCon TW 2023, PyCon APAC 2023での発表「Comparison of Packaging Tools in 2023」などの経験から、最新のPythonにおけるパッケージ管理手法についてのベストプラクティスをお届けします。

交流会にも参加予定です!

最後に、カンファレンス後の「ODC夏の交流会&OSC20周年お祝い会」にも参加予定です。
ドリンク片手に、気軽に話しかけていただけると嬉しいです。

それでは当日、9月7日(土)にお台場でお会いしましょうー

PyCon JP Association 運営会議 #68を開催しました

鈴木たかのり@一般社団法人PyCon JP Association代表理事です。

PyCon JP Associationは2、3カ月に1回理事が集まって運営会議を行っています。

2024年8月22日(木)に開催した第68回運営会議について報告します。また次回運営会議についてもお知らせします。

第68回運営会議

運営会議参加メンバーのみなさん

第68回の運営会議では、主に以下の議題について報告、議論しました。

  • PyCon JPイベント関連
    • PyCon APAC 2023の残務処理
    • PyCon JP 2024の準備状況
    • PyCon JP 2025の候補、座長募集について
  • 会計関連
    • 遠方支援の支払いについて
  • 各種事業
    • Python Boot Campの状況の共有
    • OSC等の出展の予定
    • PyLadies Caravanの今後の予定
    •  PyCon JP TVの状況報告
  • コミュニティ支援
    • PyCon mini東海の支援
    • PyCon Kyushu 2024の開催報告
    • PyCon mini Shizuokaの支援
  • 海外コミュニティ連携
    • APAC関連
    • PyCon APAC 2024
  • 法務関連

PyCon JP 2024の準備が佳境に差し掛かっていますが、2025の会場についても検討を進めています。また、地域PyConの支援も実施しています。

運営会議の詳細については、以下の議事録を参照してください。

次回(第69回)運営会議

次回運営会議は10月17日(木)にハイブリッドで開催します。PyCon JP Associationの活動に興味のある方は、以下のconnpassページから登録して、ぜひ気軽に参加してください。

PyCon JP 2025の座長を募集します

一般社団法人PyCon JP Association代表理事の鈴木たかのりです。

2011年から毎年開催しているPyCon JPでは、2013年に設立した「一般社団法人PyCon JP Association」が座長を募集し、その座長へイベント運営を委任する形で進めています。 

2024年は私鈴木たかのりと吉田俊輔さん、寺田学さん3名の共同座長という形で、主催メンバーのみなさんと協力してイベントの準備を進めています。

PyCon JP 2023の3名の共同座長 

 座長の募集

私たちPyCon JP Associationでは、来年(2025年)度以降もPyCon JPの開催を継続していきたいと考えています。そのため、PyCon JP 2025のチーム作りを始めるために、まずは座長の募集を開始します。

以下の内容でPyCon JP 2025座長として立候補する方を募集します。

フォームには以下の内容の記載をお願いします。PyCon JP 2023では上記の通り共同座長として運営しており、それも1つの形としてありかなと思っています。立候補時にどういう形の体制としたいかもアイデアがあれば書いてもらえるとありがたいです。(例:共同座長の一人として参加したい、○○さんと一緒に共同座長として立候補するなど)

  • 氏名
  • 連絡先メールアドレス
  • 所属(コミュティなど)
  • 今までのPyCon JP/APACとの関係・役割
  • 来年度のPyCon JP概要(わかる範囲で)
  • どのようなイベントにしたいかの思い
  • その他(どんなことでも)

応募者の方とPyCon JP 2024の共同座長や理事とディスカッションし、PyCon JP 2025をどのように進めるかについて相談したいと考えています。

不明点等あれば、board@pycon.jp までお気軽にお問い合わせください。

2024-08-24

PyCon APAC 2023会計報告

  こんにちは。PyCon APAC 2023(前年)会計のyoshidaです。

昨年10月に開催されたPyCon APAC 2023の収支レポートがまとまりましたので、当Blogで報告します。他のイベント開催者の方々の参考になれば幸いです。

協賛金収入について最終的な確定が遅くなり例年より遅いご報告となりました。

PyCon APAC 2023は、PyCon APAC 2013以来、10年ぶりにAPACイベントとして開催するイベントとなりました。APACということもあり、海外からのスピーカーや参加者の方も多く来場される盛況のイベントとなりました。
これは、参加者の皆さん・スポンサーの皆さん・そしてスタッフの皆さんのご協力のおかげです。本当にありがとうございました。

例年同様、PyCon APAC 2023のスタッフ活動はボランティアであり、収支データにもスタッフへの給料・報酬といった項目はありません。
また、黒字となった金額については、一般社団法人PyCon JP Associationの会計を介して、「日本国内のPythonユーザのために、Pythonの普及及び開発支援」に利用されます。

収支概要

項目金額[千円]
売上スポンサー協賛収入27,798
参加者収入(チケット・グッズ収入)8,007
小計35,806
支出荷造運賃55
広告宣伝費10,215
旅費交通費715
通信費(インターネット関連・配信費)4,127
消耗品費72
支払手数料549
会場費12,241
支払報酬(同時通訳・法務)675
小計28,682
純損益7,124

他、決算確定後に入金の2023年度分スポンサー協賛収入400,000円あり

詳細データは、こちらで参照可能です。

PyCon APAC 2023の予算管理・会計を振り返って

PyCon APAC(PyCon JP)イベント会計ならではの考え方として、会場費などの固定的なコストに対してはスポンサー収入を相当させ、飲食物などの変動的なコストについては参加費収入を相当させています。これにより見合った内容での参加者の増減にあまり影響を受けない安定的な会計を目指すことができます。この考え方は私もほかのイベントの主催や会計を行う際にも活用しています。

PyCon APAC 2023のイベントは、COVID-19禍以前のスタイルに近いスタイルとなり、広い会場を使用しての複数トラックのセッションによるハイブリッド開催となりました、これは会場費が高額になるだけではなく、同通機材の大規模通日使用や複数トラックのコントロール配信など固定的なコストが多くかかります。

今回、イベント収支を黒字で終えることができた大きな要因は、このような現地参加者数が読めない状況の中で参加者数に応じたランチやパーティの飲食物数量と費用の調整を開催直前、開催当日まで行い、Python Software Foundation(PSF)からのスポンサードを追加でいただくことができたなどの効果によるものが大きいです。

また、例年収支を黒字で終えることができている大きな要因は、ボランティアスタッフであるにも関わらず、スタッフのコスト意識の高さ・努力があります。

また、PyCon APACという名称となり、スポンサーシップへの応募が少ないことを覚悟・想定して予算組みをしていましたが、最終的には多数の応募をいただくことができました。

PyCon APAC 2023は、エンジニアのコミュニティ活動に理解のあるスポンサー企業の皆さん、参加者の皆さん、スタッフ一人ひとりの意識と努力のおかげで、イベント収支を着地させることができました。

改めまして、ありがとうございました。


PyCon JP 2024について

今年もPyCon JP 2024が9月27日より開催となり、チケット発売が開始されています。

PyCon JP 2024

皆様、是非一緒にPyCon JP 2024に参加して盛り上がりましょう!


2024-08-21

PyCon mini 東海 2024 開催!プロポーザル募集中!

皆様はじめまして!『PyCon mini 東海 2024』実行委員の富樫です。


『PyCon mini 東海』初開催!

11月16日(土) 愛知県名古屋市にて、『PyCon mini 東海 2024』の開催が決定しました!

本イベントは、全国各地から人々が集まりやすい東海地方で、Pythonを学び、日本各地のPythonistaが交流する場を提供することを目的としています。

今回はキーノートやトーク発表の他に、実際に手を動かしながら学ぶことが出来るワークショップも予定しています。

Pythonの習熟度に関わらず、東海地方にお住まいの方にも、そうでない方にもご参加いただけるよう、実行委員一同、張り切って準備を進めております!


プロポーザル募集中

ただいまプロポーザルを募集中です! 募集内容はトーク(25分間)、ハンズオンワークショップ(1時間または1.5時間)の2種類です。

応募締め切りは 9月6日(金) 23:59 を予定しています。

詳細や応募方法はPyCon mini 東海 2024: Call for Proposalsをご確認ください。

発表経験、居住地域は問いません。たくさんのご応募をお待ちしております!


開催概要

日時:2024年11月16日(土) 10:00〜17:30(予定)

会場:中日ホール&カンファレンス 住所:愛知県名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル6F

主催:PyCon mini 東海 2024 実行委員会 共催:一般社団法人PyCon JP Association

参加登録については、後日connpassにて公開予定です。


今年オープンしたばかりの中日ビル内で開催します!

とても素敵な会場です…!

キーノート・トークの会場はこちら。

ワークショップの会場はこちら。



最新情報はこちら

最新情報は公式サイトやSNSにて発信しています。こちらもぜひご確認ください!

公式サイト:https://tokai.pycon.jp/2024/ 公式SNS(X):https://x.com/PyConTokai


11月に皆様とお会いできることを楽しみにしています!

2024-08-20

「Python Boot Camp in 宮崎」 開催決定のお知らせ

「Python Boot Camp in 宮崎」 開催決定のお知らせ

宮崎の地で、Pythonを学びたいあなたへ!
プログラミング初心者向けのイベント、「Python Boot Camp in 宮崎」を開催します。

Python Boot Campってなに?

Python Boot Campは、Pythonを学びたい初心者の方を対象とした、1日集中型のチュートリアルイベントです。経験豊富な講師が、Pythonの基本から丁寧に教えてくれるので、プログラミング未経験の方でも安心して参加できます。


なぜPythonを学ぶの?

  • 簡単で使いやすい: プログラミング初心者でも学びやすいシンプルな文法

  • 幅広い分野で活躍: データ分析、Web開発、AIなど、様々な分野で活用可能

  • コミュニティが活発: 世界中で多くのPythonユーザーがいて、気軽に質問できる環境

開催概要

  • 日時: 2024年9月21日(土)13:00-17:30

  • 場所: 株式会社インタークロス

  • 定員: 20名

  • 対象: Python初心者の方

  • 費用:

    • 一般 2,000円
    • 学生 500円

会場はこんな感じです!



お申し込みはこちら


講師紹介


今回は寺田学さん(@terapyon)に講師をしていただけることになりました。

一般社団法人PyCon JP Association 理事
(株)CMSコミュニケーションズ 代表

Python Web関係の業務を中心にコンサルティングや構築を手がけている。日本で初めて開かれた、PyCon mini (2011年1月)から主体となって活動し、2013年3月からは一般社団法人PyCon JP Association 理事を務める。 その他のOSS関係コミュニティを主宰またはスタッフとしても活動中。

Python をはじめとした技術話題を扱うPodcast「terapyon channel」を配信中。
共著/監修に,『Python実践レシピ』(2022年,技術評論社,共著)、 『 Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書 第2版』(2022年,翔泳社,共著), 『スラスラわかるPython 第2版』(2021年,翔泳社,監修)などがある。



懇親会

講座終了後には、参加者同士で交流できる懇親会を予定しています。プログラミングの話はもちろん、宮崎の魅力について語り合うのも大歓迎です!



現地スタッフの申し込み先

会場の設営・片付けやイベントの告知をしてくれる現地スタッフさんも募集しております。我こそはという方は以下フォームからご連絡お願いします。

Python Boot Camp 全国ツアーお問い合わせフォーム


Pythonに興味があったけど、なかなかスタートを切れなかった方も、一歩目をPyCamp in 宮崎で踏み出してみませんか?
ご参加をお待ちしております!